停電が起きた瞬間、
静かに進行するのが「冷蔵庫の温度上昇」です。
火や水ほど目立ちませんが、
食材ロスと食中毒のリスクは非常に高い。
防災士として現場で見てきた経験も踏まえ、
停電時の冷蔵庫対策を具体的に解説します。
■① 冷蔵庫は何時間もつのか
目安は以下です。
・未開封なら約3〜4時間(冷蔵室)
・冷凍庫は半日〜1日程度(満杯状態)
開ける回数が増えると、
一気に温度は上がります。
「開けない」が最優先です。
■② 停電直後にやること
① 冷蔵庫は極力開けない
② 保冷剤を冷凍庫上部へ移動
③ クーラーボックスを準備
初動で差がつきます。
■③ クーラーボックス活用術
優先順位は、
- 肉・魚
- 乳製品
- 調理済み食品
これらを先に移します。
保冷剤は上に置く。
冷気は下に落ちるため、
上部配置が基本です。
■④ 被災地で見た現実
熊本地震後、
停電が長引いた家庭で、
「何度も冷蔵庫を開けて確認」
→温度上昇
→腐敗
→食中毒疑い
というケースがありました。
見た目が大丈夫でも危険です。
迷ったら捨てる勇気。
■⑤ 冷凍庫は“詰める”が正解
普段から、
・水ペットボトルを凍らせておく
・保冷剤を多めに常備
これが停電時の延命策になります。
空間が多いほど温度は上がります。
■⑥ 3日以上停電する場合
長期化するなら、
・優先消費リストを作る
・早めに加熱調理
・共同炊き出し活用
計画的消費が重要です。
■⑦ 在宅避難での判断基準
在宅避難が可能でも、
冷蔵庫が機能停止すると
食料備蓄は急速に減ります。
常温保存食を
別系統で備えておく理由はここにあります。
■⑧ 今日できる最小行動
・冷凍庫に空きがないか確認
・保冷剤の数をチェック
・クーラーボックスを準備
これだけで耐災害力は上がります。
■まとめ|冷蔵庫は“過信しない”
停電時、
「冷蔵庫があるから大丈夫」は誤解です。
守るのは、
① 開けない
② 冷気を閉じ込める
③ 優先順位を決める
この3つ。
静かなリスクに備えることが、
本当の防災です。

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