停電で最も深刻な影響を受けるのが、
在宅医療機器を使用している高齢者です。
人工呼吸器、在宅酸素、吸引器など、
電源が止まれば命に直結します。
防災士として、被災地で実際に見てきた経験を踏まえ、
停電時の医療機器対策を整理します。
■① 医療機器は“最優先備え”に位置づける
防災対策の中でも、
医療機器電源は最優先事項です。
- 在宅酸素濃縮器
- CPAP
- 電動ベッド
- 吸引器
どれが電源依存なのか、まず把握しましょう。
■② 内蔵バッテリーの稼働時間を確認
多くの医療機器には内蔵バッテリーがあります。
しかし稼働時間は
- 2時間
- 4時間
- 8時間
と機種により異なります。
説明書を確認し、
必ず時間を把握しておきましょう。
■③ ポータブル電源の現実的選択
最近は大容量ポータブル電源も普及しています。
選ぶ基準は
- 定格出力
- 連続使用時間
- 充電方法(ソーラー併用)
医療機器対応かどうか、
必ずメーカー確認が必要です。
■④ 被災地で実際にあった事例
被災地派遣で在宅酸素利用者宅を訪問した際、
停電で酸素供給が停止寸前になっていました。
予備電源がなく、
近隣の発電機を借りるまで緊急対応になりました。
「うちは大丈夫」と思っていた家庭ほど、
準備が不足していることが多いのが現実です。
■⑤ 電力会社への事前登録
医療機器使用家庭は、
- 優先復旧対象
- 情報提供対象
になる場合があります。
事前に電力会社へ相談しておきましょう。
■⑥ 避難計画もセットで考える
電源確保だけでなく、
- 停電長期化時の移動先
- 受け入れ医療機関
- 福祉避難所
を確認しておく必要があります。
■⑦ 高齢者の体調変化を見逃さない
停電中は
- 息切れ
- めまい
- 顔色変化
を常に確認します。
機械だけでなく“人”を見ることが重要です。
■⑧ 自律型避難の視点
支援は必ずしもすぐ来ません。
在宅医療家庭こそ、
「最初の24時間をどう乗り切るか」を考える必要があります。
備えは命を守ります。
■まとめ|医療電源は“命の電源”
停電対策で最優先に考えるべきは医療機器です。
結論:
在宅医療機器は“最低24時間分の電源確保”を目標に備えることが重要。
防災士として現場で感じたのは、
準備していた家庭ほど落ち着いて行動できていたこと。
命に直結する備えは、
今日から見直す価値があります。

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