【防災士が解説】備蓄の現実と自律型避難に向けた実践的な工夫

災害への備えは意識していても、実際に十分な量を確保するのは簡単ではありません。今回は、備蓄に関するアンケート結果や企業の取り組みをもとに、自律型避難につながる備蓄の工夫を紹介します。


■① 備蓄の現状

アンケート結果では、十分な備蓄があると答えた人はわずか1人。62.8%が「十分ではない」、34.9%が「必要は感じるが準備できていない」と回答しました。多くの家庭で「場所がない」「量が分からない」が障壁となっていることが分かります。


■② 家庭での備蓄例

防災リュック、食品・水、カセットコンロなどに加え、飲料やお菓子のローリングストックを実践する家庭も。中にはテントやバーナーを備えるキャンプ用品活用や、家族で避難場所の確認など情報共有も行われています。


■③ 備蓄の課題

備蓄で多い悩みは「場所」と「量」です。水は1人1日3リットルを3日分、食品は1週間分が目安。家族が多いと必要量は膨大になり、スペース確保や回転が課題です。また、ローリングストックの運用が大変という声も多く聞かれました。


■④ 企業の取り組み

サントリーは防災備蓄啓発プロジェクト「ちょ備蓄」を展開。日用品や食品を少し多めに買うだけで備蓄になる方法を紹介し、家庭での分散保管を推奨しています。無理なく始められることがポイントです。


■⑤ 災害経験に基づく商品開発

江崎グリコは乳幼児液体ミルク「アイクレオ」やビスコ保存缶を防災備蓄用に開発。阪神・淡路大震災や熊本地震での避難所経験から、被災者の声を反映し、日常でも使える備蓄品として設計されました。


■⑥ 継続可能な備蓄方法

日常で使いながら補充するローリングストックや、食べ慣れた食品を中心に少し多めに備えることで、無理なく継続できます。防災士の経験からも、続けやすい備えが災害時の安全につながることを実感しています。


■まとめ|自律型避難に必要な備蓄

備蓄は場所や量で悩まず、日常生活に組み込んで継続することが、自律型避難を支える鍵です。防災士としての現場経験では、無理なく続けられる備えが災害時に命を守る重要な要素であると感じています。

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