【防災士が解説】冬に急増する「室内干し×暖房」の危険性|知らないと火災・健康被害につながる落とし穴

冬は洗濯物が乾きにくく、多くの家庭が「室内干し+暖房」を組み合わせます。
しかしこの行動、実は“火災・カビ・健康被害”につながる高リスクな冬の落とし穴です。
防災士として、冬に最も注意すべき乾燥・結露・暖房の危険性と安全な方法を解説します。


■① 冬は洗濯物が乾きにくいのに“危険が増える理由”

冬は外気温が低く、洗濯物が乾きにくい一方で…

・暖房で室内が乾燥
・気密性が高く湿気がこもる
・窓や壁に結露が発生

この3つが重なるため、「乾きにくいのに湿気だけが残る」という悪循環が発生します。


■② 室内干し×暖房が火災を引き起こすケース

実は冬の火災調査で多いのがこれです。

●ヒーターの近くに洗濯物を干す
●電気ストーブの前で急いで乾かす
●衣類が倒れてヒーターに接触する

衣類は一度温まると発火しやすい“可燃物”。
防災士として火災現場に行くと、ストーブ前の衣類乾燥が原因の火災は本当に多いです。


■③ 暖房で“気付きにくい乾燥火災”が起こる

暖房を強くすると、衣類が急激に乾燥し、繊維の静電気が増えます。

・乾燥しすぎ
・静電気
・熱源の近さ

この3つがそろうと、火が一気に燃え広がります。
特にフリース、化繊の衣類は非常に燃えやすく注意が必要です。


■④ 室内干しが引き起こす“結露→カビ被害”

火災だけではありません。冬の室内干しは家の寿命にも影響します。

・窓
・壁紙
・クローゼット
・カーテン

これらに結露が発生し、黒カビの温床になります。
カビは喘息・アレルギー・体調不良の原因にもなり、特に子どもや高齢者には悪影響が強いです。


■⑤ 浴室乾燥に頼りすぎる危険

安全に思える浴室乾燥も、使い方次第では注意が必要です。

・長時間運転で電気代が高い
・フィルター詰まりで効率低下
・カビ増殖で風が汚染される

浴室乾燥を使うときは、フィルター掃除が必須です。


■⑥ 換気不足が「家族の健康被害」を招く

冬は寒さのせいで換気を減らしがちですが、

・湿気がこもる
・CO₂濃度が上がる
・ウイルスがこもる

換気不足は頭痛・だるさ・集中力低下を招きます。
暖房中でも「1時間に5分」の換気が必要です。


■⑦ 火災を防ぐために絶対守る距離

暖房器具と洗濯物の距離は最低限…

ストーブ・ヒーター:1.5m以上
乾燥機能付きエアコン:50cm以上

衣類が倒れて触れる事故が多いため、余裕を持った距離を確保してください。


■⑧ 冬の“正しい室内干し”の方法|防災士推奨

今日から実践できる安全な室内干し方法はこちら。

・部屋のドアを開けて空気を循環
・サーキュレーターで風を当てる(熱源は使わない)
・ハンガー間隔は10cm以上
・夜は除湿機を併用する
・窓際に干さない(結露が悪化)

特に「サーキュレーター乾燥」は安全で効率が高く、火災リスクもゼロです。


■まとめ|冬は“洗濯物の乾かし方”が命を守る

冬の室内干しは、火災・健康・家の劣化など複数のリスクが重なる作業です。

結論:
洗濯物を暖房器具で乾かすのは最も危険。風で乾かす方法に切り替えるだけで、火災リスクはほぼゼロになる。

防災士として現場を見てきた経験上、冬の火災原因の多くは「ちょっと乾かしたい」から始まります。
今日から安全な乾燥方法に切り替えて、家族を守りましょう。

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