ヒートショックは温度差だけでなく、
“誰が・いつ・どの順番で”入浴するかによっても危険度が変わります。
家庭で気付きにくいリスクを、防災士の視点で解説します。
■① 一番風呂は実は一番危ない
冬場の浴室は極端に冷えています。
最初に入る人は
✔ 脱衣所の低温
✔ 浴室の低温
✔ 湯船との温度差
のすべてを一度に受けるため、血圧変動が最も大きくなります。
■② 子どもより高齢者が後回しはNG
「早く入りたい子どもを先に入れる家庭」は多いですが、
本当は 高齢者 → 子ども → 大人 が安全です。
高齢者は温度差の影響を強く受けるため、
温まった浴室に入れることが命を守ります。
■③ 熱いお湯好きの人は順番を遅らせるべき
40℃以上の熱湯を好む人は交感神経が急上昇し、血圧が跳ね上がります。
最初に湯温を上げたいなら、暖房が効いてから入るのが安全です。
■④ 長風呂の人も後回しが安全
長く入浴する人が最初に入ると、
脱衣所との往復や温度管理が乱れやすく、部屋ごとの温度差が広がります。
家族全体のヒートショックリスクを上げる原因になりやすいです。
■⑤ 浴室暖房の“予約タイマー”が最強の対策
現場経験上、
入浴前に10〜15分“浴室と脱衣所”を暖めるだけで事故リスクは激減します。
暖房がない家庭は
・小型セラミックヒーター
・浴室乾燥機の暖房モード
でも代用できます。
■⑥ “順番待ちの寒さ”が最も危険
寒い廊下や脱衣所で待つ時間が、もっとも血圧を乱します。
✔ 事前に部屋を暖める
✔ 上着を着たまま順番待ち
✔ 家族の入浴時間を短くする
といった工夫が必要です。
■⑦ 入浴後の“脱衣所冷え”にも要注意
せっかく温まっても、
脱衣所が寒いと血管が急収縮して事故の原因になります。
・脱衣所を暖める
・身体をすぐ拭いて保温する
これは冬の基本行動です。
■⑧ 入浴順を決めておくと災害時にも役立つ
停電や断水が起きたとき、
「誰が先に入るか」を決めている家庭は判断が早く、混乱が少ないです。
平時の生活習慣がそのまま“防災力”になります。
■まとめ|お風呂の順番でヒートショックは防げる
ヒートショックは家庭内で最も多い冬の事故のひとつ。
しかし入浴順を工夫するだけで大きくリスクを下げられます。
結論:
防災士として断言します——冬のお風呂は「誰が最初に入るか」で命の安全性が変わります。暖めてから、順番を工夫する。それが一番の予防策です。

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