冬は、人間だけでなくペットにとっても過酷な季節です。
特に犬・猫は、年齢や体質によって寒さに弱く、体調を崩しやすくなります。
防災士として災害現場を見てきた経験からも、「冬のペット対策」は家庭の防災レベルを大きく左右する重要項目です。
この記事では、冬のペット防寒対策、災害時の寒さリスク、家庭でできる防災術をわかりやすく解説します。
■① ペットが冬に弱くなる理由
犬・猫は体温調節が人間より苦手で、急激な冷え込みに弱い動物です。
- 寒暖差に対応するまで時間がかかる
- 高齢・子犬・子猫は体温低下が早い
- 室内飼いは外気温に慣れていない
- 乾燥による皮膚トラブルが増える
特に寒波の日は“急性体調不良”が非常に起きやすいです。
■② 室内の寒さが引き起こす健康トラブル
冬の室内環境が原因で、次のような症状が出やすくなります。
- 下痢・嘔吐
- 食欲低下
- 震え
- 関節痛の悪化(高齢犬・猫)
- 皮膚の乾燥・かゆみ
- 呼吸器症状
低体温は命に関わることもあり、油断は禁物です。
■③ 室内温度は「18〜22℃」が目安
暖房の使用は必須ですが、以下の点を調整しましょう。
- 部屋の温度を一定に保つ
- 床面は特に冷えるためマットを敷く
- 直風はNG(乾燥トラブルの原因)
- 留守番中はタイマーで温度管理
ペットは床に近い位置で生活しているため、体感温度は人間より低めになります。
■④ 寒さに強い寝床づくり
冬の睡眠環境は体調維持に直結します。
- ふかふかの毛布・ベッドを用意
- すき間風が当たらない場所に設置
- 一段高い位置にベッドを置く
- ホットカーペットや湯たんぽを安全に活用
電気毛布は低温やけどのリスクがあるため、直接触れさせない工夫が必要です。
■⑤ 外出時の防寒対策
散歩や動物病院への移動時には、冷え対策が重要です。
- 防寒ウェアを着せる
- 足裏の保湿ケア(ひび割れ防止)
- 雨雪の日は短時間で切り上げる
- 濡れた毛はすぐ乾かす
特に小型犬は地面の冷気を強く受けます。
■⑥ 冬の災害時にペットが受ける危険
地震・停電・断水は、冬のペットに致命的です。
- 暖房が停止 → 低体温の危険
- ケージ避難でストレスが増加
- 冷えた避難所環境に順応できない
- ペット用防寒具が不足しやすい
冬こそペットの防災用品の充実が必要です。
■⑦ ペット防災グッズの冬仕様
家庭で準備しておくべきものは以下の通りです。
- 冬用ブランケット
- 保温できるキャリーケース
- カイロ(直接触れないようタオルで包む)
- 冬用フード・水
- 迷子札・マイクロチップ
- トイレ用品(寒いと排泄トラブル増加)
「寒さ対策 × 迷子防止」は冬の必須セットです。
■⑧ 家族で共有すべき“冬のペット避難計画”
いざ災害が起きた時、家族全員が同じ行動を取れることが大切です。
- 誰がペットを連れて避難するか
- 自宅が停電した時の代替暖房
- 避難所に連れて行けるかの事前確認
- 車中避難をする場合の寒さ対策
冬は特に判断が難しく、事前の話し合いが命を守ります。
■まとめ|冬はペットの「命の季節」
冬は、ペットにとって一年で最も体調を崩しやすい季節です。
しかし、家庭での防寒対策や、災害を想定した準備をしておけば、多くのトラブルは防げます。
- 室温と寝床の工夫
- 外出時の防寒
- 冬用の防災グッズ
- 家族全員の避難計画
結論:
冬のペット対策は“愛情そのもの”。防災士として、寒さと災害の両面から守る準備が必ず必要だと実感しています。

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