【防災士が解説】冬の“停電”で家が危険になる理由|暖房停止・通信障害・水道凍結から命を守る8つの対策

冬の災害で最も怖いのが、「停電 × 寒さ」が同時に起こるケースです。
暖房が止まり、室温が一気に10℃以上下がることもあり、
高齢者・乳幼児・持病のある方は生命に関わることがあります。

この記事では、防災士として現場で見てきた「冬の停電の本当の危険性」と、
家庭で必ず備えておくべきポイントをまとめて解説します。


■① 冬の停電は“寒さによる生命リスク”が最大の敵

冬の停電で何が危険なのか――最も大きい要因が以下の2つです。

● 暖房停止により室温が急激に低下
● 夜間の冷え込みで体温が奪われる

特に高齢者は寒さに弱く、低体温症は短時間で進行します。
外気温が0℃前後なら、室内でも10℃を切ることは珍しくありません。


■② オール電化は“全停止”になるリスク

近年増えているオール電化住宅ですが、停電時は次が使えなくなります。

● IHコンロ
● エコキュート(給湯不可)
● 暖房全般
● 換気扇・照明・冷蔵庫

さらに、トイレの機能(洗浄・暖房便座)が停止することもあります。
代替手段を用意しておかないと「生活が丸ごと止まる」状態になります。


■③ 水道管凍結のリスクが急上昇

停電すると給湯器が動かず、お湯側の配管が凍りやすくなります。

● 氷点下が数時間続くと凍結
● 凍結→破裂すると修理費が高額
● 外出中の停電で凍結が進むケースも多い

冬の停電は“水道トラブル”もセットで起こると考えてください。


■④ スマホ充電が切れると情報が途絶する

寒さへの備えと同じくらい重要なのが「情報の確保」です。

● スマホの電池消耗が早くなる
● モバイルバッテリーが不足する
● 停電が長引くと通信も不安定になる

災害時、正しい情報を得られないことは命に関わる問題です。


■⑤ 家の断熱性能で“生存時間”が変わる

家の作りによって、停電時の過ごしやすさは全く変わります。

● 築古木造 → 熱が逃げやすく急激に冷える
● マンション中層 → 比較的暖かい
● 新築断熱等級が高い家 → 室温低下がゆるやか

特に木造住宅は、停電すると“外気温に近づくスピードが速い”ため要注意です。


■⑥ 停電時に使える“代替暖房”の備え

暖房が止まった時、次のアイテムは生死を分けます。

● カセットガスストーブ(屋内使用可タイプ)
● カイロ(貼るタイプ・靴用)
● 湯たんぽ
● 毛布・寝袋(冬用の高断熱)
● 厚手カーテンで冷気を遮断
● ドア下の隙間風対策テープ

特に「湯たんぽ」は電気不要で最強の暖房器具です。


■⑦ 停電が長期化した時に必ずやる行動

停電が数時間〜数日続くときは、次の行動が必須になります。

● 冷蔵庫を開けない
● 冷凍庫は保冷剤で延命
● 断水の可能性があれば早めに水を確保
● 電気復旧の情報を定期チェック
● 高齢者・乳幼児を暖かい部屋に集める

避難所が暖かい場合は、早めに避難するのも選択肢です。


■⑧ “停電に強い家”をつくるための事前対策

家庭の備えで停電のストレスは大幅に軽減できます。

● モバイルバッテリー×2〜3個
● ポータブル電源
● 手回し式ライト
● LEDランタン
● 断熱カーテン
● カセットガスの常備

特にポータブル電源は、冬の災害における最強アイテムです。


■まとめ|冬の停電は“寒さとの戦い”。準備があれば命は守れる

冬の停電は、ただの「電気が止まる」ではありません。
暖房停止 → 室温低下 → 低体温症 → 水道凍結 → 情報遮断
と、複数の危険が連鎖的に発生します。

結論:
冬の停電は「寒さ」「水」「情報」への備えで大部分の危険を防げる。

防災士として現場を経験してきましたが、
停電への備えをしていた家庭は“寒波でも落ち着いて過ごせる”のに対し、
備えがない家庭は数時間で危険な状態になります。

今日からできる小さな準備が、冬の命を守る最大の防災行動です。

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