冬の早朝、ゴミを出しに行った瞬間に 足を滑らせて転倒する事故 が全国で急増します。
玄関前・アパート階段・マンション通路など、普段安全と思っている場所ほど凍結しやすく、転倒リスクが高まります。
防災士として、冬の「ゴミ出し×凍結」で起きる事故と予防策を解説します。
■① ゴミ出し時刻と“最低気温”が重なる危険
多くの地域でゴミ出しは 早朝の6〜8時。
この時間帯は 1日の中で気温が最も低く、路面が最も凍りやすい時間帯 です。
● 霜でうっすら滑る
● 前夜の雨が凍る
● 階段の水滴が氷膜になる
「見た目ではわからない薄い氷」が事故の原因になります。
■② 玄関前の“わずかな段差”が転倒の主因に
冬の救急搬送で多いのが 玄関前での転倒。
特に危険なのは…
● タイルの玄関
● コンクリート階段
● スロープ
● マンション共用部の長い廊下
タイルとコンクリートは凍ると“油膜のように滑る”ため、体重が一気に前へ投げ出されます。
■③ 転倒で多いケガは頭部・手首・腰椎
ゴミ袋を持っているため 手が自由に使えず受け身が取れない のが冬の転倒事故の特徴。
● 頭を打撲する
● 手首骨折(コーレス骨折)
● 腰椎圧迫骨折
● 肋骨骨折
高齢者の事故は寝たきりの原因になることもあります。
■④ “滑りやすい靴”で出るのが最も危険
以下の靴は特に冬のゴミ出しに不向きです。
● スリッパ
● クロックス
● つるつるの底のスニーカー
● サンダル
冬は必ず 滑り止めのある靴 に履き替えましょう。
■⑤ マンション廊下の凍結は気づきにくい
マンションは北側・日陰が多く、翌日になっても凍結が残りやすい環境です。
● 風で冷やされる
● 日が当たらない
● 夜間に結露が凍る
管理会社に融雪剤の散布を依頼するのも効果的です。
■⑥ ゴミ袋を両手で持つとバランスが崩れる
両手がふさがると…
● 転びやすい
● 手すりが持てない
● 体重移動の調整ができない
冬は 片手を必ず空ける、または 小分けにして運ぶ のが安全です。
■⑦ “照明不足”が危険をさらに高める
冬は日の出が遅く、早朝は暗い時間が続きます。
● 足元が見えない
● 氷に気づけない
● 階段の角度が分かりにくい
懐中電灯やスマホライトを使うだけでも転倒リスクは大きく下がります。
■⑧ 今日からできる冬の安全ゴミ出しルール
● 滑り止め靴で出る
● 手すりを使う
● ゴミ袋は片手で持つ
● 凍結しやすい場所を把握する
● 玄関前に砂・融雪剤を撒く
● 雨や雪の日は特に慎重に
「急いでいるときほど事故が起きる」ことを忘れないでください。
■まとめ|冬のゴミ出しは“最も身近な転倒リスク”
毎年、冬の救急搬送で多いのが 早朝の転倒事故。
特にゴミ出しはルーティン化しているため、油断しやすい行動です。
結論:
冬のゴミ出しは「靴・足元・片手を空ける」の3つを守るだけで転倒事故は大きく減る。
防災士として実際の救急現場を見てきましたが、ほとんどの事故は「ほんの数メートルの移動」で起きています。
命を守るために、明日の朝から気をつけてください。

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