冬に巨大地震が起きた場合、最大の敵は「寒さ」と「停電」。
特に深夜に発生すると被害は数倍に膨れ上がります。
防災士として被災地で支援してきた経験から、
冬に本当に役に立つ持ち出し品を、わかりやすくまとめます。
■① 冬は“深夜の被災”が最悪のケース
内閣府の想定では、
冬の深夜に巨大地震 → 死者数が最大
というデータがあります。
理由は以下の通りです。
- 暗闇で避難に時間がかかる
- 気温が低く体温低下が早い
- 積雪で移動しづらい
- 暖房が止まり屋内が急激に冷える
特に能登半島地震では、
低体温症・凍死で31名の方が亡くなっています。
■② 冬の持ち出し品は“防寒最優先”
冬は「火」「水」「食料」より前に、まず防寒。
私が被災地で見てきた中で、
寒さ対策をしていない人ほど体調を崩す
という現実があります。
最低限必要な冬装備はこちら:
- ダウンジャケット
- ニット帽・手袋・マフラー
- 厚手の靴下
- 使い捨てカイロ(多め)
- 保温性インナー(ヒートテックなど)
- レインコート(風除けにも最強)
「外から見える肌が目元だけ」くらいでちょうどいい。
■③ 体温を逃がさないために“露出ゼロ”を意識
寒冷地の専門家が強調しているのは「露出をなくすこと」。
- 手首
- 足首
- 首元
- 耳
- 顔まわり
ここが露出すると熱が一気に逃げていきます。
新聞紙を服の中に入れるだけでも
断熱効果が生まれ、低体温症を防げます。
■④ 停電で暖房が使えない前提で準備する
冬の停電は想像以上に厳しいです。
被災地では…
- 部屋の温度が数分で急低下
- 子どもや高齢者が震え続ける
- 夜中は息が白くなるほど冷える
電気を前提にした暖房は使えないため、
「電気なしで温まれる装備」が必須です。
おすすめは:
- カイロ
- ブランケット
- アルミ保温シート(必須級)
- 厚手のレインコート(風防+雨雪対策)
■⑤ 避難所は“床が氷”レベルで冷たい
避難所の体育館は、暖房がなければ冷蔵庫同然。
床冷えで体温が奪われるため、
以下のアイテムが命を守ります。
- 上履き(床の冷たさを吸収しない)
- スリッパより厚底が◎
- アルミシート(床との断熱が圧倒的に大事)
- 寝袋(冬用があれば最強)
段ボールベッドがない避難所も多いので、
「自分の断熱材」を持っていく意識が重要です。
■⑥ 子ども・高齢者は“同じ部屋で寝る”
冬における「後発地震注意情報」発表時は、
国が推奨する行動があります。
- すぐ逃げられる服装で寝る
- 家族は同じ部屋で過ごす
- 枕元に靴・避難セットを置く
深夜の被災は判断力が落ちるため、
事前の準備が命を分けます。
■⑦ 持ち出し品チェックリスト(冬専用)
今日からすぐ準備できるものだけを厳選しました。
▼衣類系
- ダウン
- 厚手手袋
- ニット帽
- マフラー
- 厚手靴下
- 予備インナー(ヒートテック)
▼寒さ対策
- カイロ(10個以上推奨)
- アルミブランケット
- レインコート
- 上履き(床冷え対策)
▼必須アイテム
- 水・食料
- スマホ充電(モバブあり)
- 薬(毎日飲むもの)
- 眼鏡・コンタクト
- ライト(ヘッドライトが最適)
■まとめ|冬の巨大地震では“寒さ対策=命を守る備え”
冬の巨大地震では、
寒さ → 体力低下 → 体調悪化 → 避難困難
という悪循環が起きます。
結論:
冬用の持ち出し品は「過剰」なくらいでちょうどいい。
被災地で多くの方を見てきた防災士として断言します。
“寒さに強い人ほど、生き残る確率が高い”。
今日から1つずつでいいので、冬用避難セットを整えましょう。

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