【防災士が解説】冬の渋滞×寒さ|車内で低体温症が起きる“見えない危険”と命を守る行動

冬の道路では事故や凍結による渋滞が増え、長時間の停滞が発生します。
しかし多くの人が知らないのは、車内でも低体温症が起きるという事実。
暖房が使えなくなった瞬間、車内温度は急激に低下します。

防災士として渋滞時の災害対応を経験してきた立場から、
冬の渋滞に潜む危険と、命を守るための備えを解説します。


■① 冬の渋滞は“災害級”に危険

冬の渋滞は以下の原因で長期化しやすい特徴があります。

● 路面凍結によるスリップ事故
● 大雪で車が動かない
● トンネル出口などの渋滞集中
● 立ち往生による完全停止

一度動かなくなると、5時間〜10時間足止めされることも珍しくありません。


■② 車内は想像以上に冷える

暖房を切ると、車内温度は以下のように急降下します。

● 外気温0℃ → 30分で車内も5℃以下
● エンジン停止 → 体温が奪われるスピードが2倍

ブランケットがない場合、低体温症の初期症状(震え、手足のしびれ)が10〜20分で始まることも。


■③ ガソリンが減ると暖房も使えない

渋滞が長引くと深刻なのが燃料問題。

● アイドリング暖房 → 1時間で約1〜2L消費
● ガス欠 → 暖房ゼロで外気温と同じになる
● 電気自動車 → バッテリー消費で身動き不可に

大雪渋滞で「暖房が切れて凍えた」事案は全国で毎冬発生します。


■④ 低体温症は“車内でも普通に起きる”

低体温症の初期症状は以下です。

● 強い震え
● 唇の紫色化
● 指先の感覚がない
● 意識がぼんやりする

車内は密閉空間に見えますが、金属ボディは外気の影響を受けやすく、
外気温0℃で車内は1時間で冷蔵庫レベルになります。


■⑤ 渋滞中に命を守る装備

必ず車に常備すべきものはこちら。

● ブランケット(アルミシートでも可)
● カイロ(貼るタイプが最強)
● 2L水 × 人数分
● モバイルバッテリー
● おにぎり・ビスケット等の非常食
● 毛糸帽・手袋・靴下(予備)
● ポータブル電源(余裕があれば)

備えがある車は「暖かく過ごすだけ」で済みますが、
備えがない車は本当に命に関わります。


■⑥ 子ども・高齢者は特に危険

子ども・高齢者は体温が下がりやすいため、
冬の渋滞では最もケアが必要です。

● 子ども → 体表面積が大きく熱が逃げやすい
● 高齢者 → 体温調整が苦手・震えが出にくい

ブランケットは必ず早めに使用しましょう。


■⑦ 渋滞に巻き込まれたときの行動

● エンジンは止めず、こまめに暖房を調整
● 排気口が雪で埋まらないか必ず確認
● ガソリン半分以下の時点で早めに給油
● 体を動かす(足踏み・肩回しなど)
● SNS・ラジオで最新情報を確認

雪が積もる地域では「排気口が塞がれて一酸化炭素中毒」が毎年発生します。


■⑧ 冬の渋滞を“事前に避ける”方法

● 降雪予報の日は早めに移動
● スタッドレスタイヤは必須
● 交通情報(ライブカメラ)を確認
● 大雪警報時は“絶対に無理して運転しない”

最強の防災は「そもそも渋滞に行かない」ことです。


■まとめ|冬の渋滞は“低体温症リスクを伴う災害”

冬の渋滞はただの交通問題ではなく、
寒さによって命が奪われる危険がある災害です。

● 車内は急激に冷える
● ガソリン切れで暖房停止
● 子ども・高齢者は特に危険
● たった1枚のブランケットで命が守れる

結論:
冬の渋滞に備える車は「災害に強い車」になる。

防災士としての経験でも、
冬の車内事故は“備えていれば防げる”ものばかりです。
あなたと家族の命を守るため、今日から車中防災を始めてください。

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