冬の災害では、停電・通信障害・道路凍結が重なり、
ATMが 一斉停止 することが珍しくありません。
そんな中で「現金を引き出せる最後の手段」として登場するのが
金融機関が被災地へ派遣する “ATMカー(移動ATM車)” です。
この記事では、防災士として
ATMカーの仕組み・使える条件・冬災害での注意点
をわかりやすく解説します。
■① ATMカーとは?災害時の“移動銀行”
ATMカーとは、銀行が災害対策として運用する
車両型のATM(移動式現金自動支払機) のこと。
- 停電地域でも自家発電で稼働
- 通信遮断時でも衛星回線で通信
- 銀行窓口が閉鎖中でも現金引き出し可能
災害初期に最も頼りになる「現金供給インフラ」です。
■② 冬の災害でATMカーが重要になる理由
冬はATM停止が重なりやすい条件が揃っています。
- 停電が長期化しやすい
- 凍結で配電復旧が遅れる
- 通信障害が広域に及ぶ
- 店舗が寒さで営業できない
このため、ATMカーの到着が住民の生命線になることが多い のが冬の特徴です。
■③ ATMカーはどこに来る?優先配置される場所
冬災害では以下の場所が優先されます。
- 市役所・役場・公民館
- 避難所(体育館・学校)
- 大きな被災地域の中心部
- 金融機関の店舗跡地
ただし、雪や道路凍結で
数日〜1週間遅れることもある ため、
ATMカーを当てにしすぎるのは危険です。
■④ ATMカーでできること・できないこと
✔ できること
- 現金の引き出し
- 残高照会
- 一部振込(銀行による)
✖ できないこと
- 大量の現金引き出し
- 通帳記帳
- 各種手続き(住所変更など)
- 高額取引
「とりあえずの生活費を確保するための装置」 と考えてください。
■⑤ 利用時に必要な持ち物
- キャッシュカード
- 身分証(求められる場合あり)
- 暗証番号
※停電中でも暗証番号入力は必須
※手袋で反応しない場合が多いので注意
■⑥ ATMカーに長蛇の列ができる理由
冬災害では以下の事情が重なります。
- そもそも現金が不足している家庭が多い
- 近隣のATMが全部停止
- 配給までの“つなぎのお金”が必要
- ガソリン・灯油購入のため、現金が必須
結果として、
数百人規模の行列ができることも珍しくありません。
■⑦ ATMカーを待つより“事前備え”の方が圧倒的に強い
ATMカーは便利ですが、
「必ず来る」「すぐ使える」とは限りません。
防災士としての結論は明確です👇
- ATMカーを頼りにしない
- 家庭で数日〜1週間分の現金を確保
- 1,000円札を優先して準備
この方が、はるかに家族を守れます。
■⑧ 冬災害での“現金戦略”はATMカーを前提にしない
ATMカーは最終手段。
平常時から
✔ 自宅・車・非常袋に分散して現金を配置
✔ 1,000円札中心
✔ キャッシュレスは“補助的手段”
としておくことで、
ATMの有無に左右されない防災体制が完成します。
■まとめ|ATMカーは頼りになるが“最終手段”にすぎない
冬の災害ではATMが止まりやすく、
ATMカーが重要な支援手段になります。
しかし、
- 到着が遅れる
- 行列ができる
- 引き出し上限がある
などの理由から、ATMカーへの依存は危険です。
結論:
冬災害で家族を確実に守るのは、ATMではなく“平時の現金備蓄”。
現場経験からも、1,000円札の分散備蓄が最も強力な対策でした。

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