【防災士が解説】冬の災害時に増える「子どものケガ」|家庭内・避難先で注意すべき盲点

冬の災害では、屋外だけでなく「室内」での子どものケガが急増します。
寒さによって行動が制限される一方、限られた空間で過ごす時間が長くなることで、思わぬ事故が起きやすくなるからです。
ここでは、冬の災害時に特に見落とされがちな子どものケガと、その対策を解説します。


■① 室内でも安心ではないという現実

停電や断水時、家や避難所の中は普段とは全く違う環境になります。
暖房が使えず、照明も不十分な状況では、室内でも危険が増します。
子どもは「家だから安全」という感覚で油断しやすく、事故につながります。


■② 暖房器具まわりのやけど事故

冬の災害時、最も注意すべきが暖房器具です。
ストーブ、ヒーター、簡易的な暖房の周囲で、子どもが転倒し接触する事故が多発します。
特に避難所では、暖房器具の配置が十分に管理されていないこともあります。


■③ 厚着による転倒リスク

寒さ対策で重ね着をすると、動きが鈍くなります。
袖や裾が引っかかり、転倒やつまずきの原因になります。
子どもは体のバランスが未発達なため、厚着の影響を受けやすい点に注意が必要です。


■④ 遊び場がなくなるストレス

冬の災害時は外で遊べず、室内で過ごす時間が増えます。
ストレスがたまると、子どもは走ったり跳ねたりしがちです。
限られたスペースでの激しい動きは、衝突や転倒事故につながります。


■⑤ 食事中の事故にも注意

寒さで手がかじかむと、食事中の事故も増えます。
熱い汁物をこぼす、食器を落とすなど、やけどやケガのリスクが高まります。
子ども用の割れにくい食器を備えておくことが重要です。


■⑥ 足元の冷えが集中力を奪う

床が冷えると、子どもは落ち着きがなくなります。
足元が冷たい状態では、姿勢が崩れやすく、転倒につながります。
銀マットや段ボールを敷くだけでも、安全性は大きく向上します。


■⑦ 避難生活で起きやすい指のケガ

寒さで感覚が鈍ると、指先のケガに気づきにくくなります。
ドアの開閉、荷物の持ち運びでの挟み込み事故が増えます。
手袋の着用は、防寒だけでなくケガ防止にも有効です。


■⑧ 家庭でできる実践的な備え

日頃から、
・冬用の室内スリッパを準備
・暖房器具の安全距離を教える
・暗い中での移動を体験させる

こうした小さな備えが、災害時の大きな事故防止につながります。


■まとめ|冬の災害時は「室内の安全」も防災

冬の子どものケガは、屋外よりも「室内」で多く発生します。

結論:
冬の防災は、寒さ対策と同時に「子どもの動き」を想定することが重要。

子どもが安全に過ごせる環境づくりは、家族全体の安心につながります。
その意識こそが、冬の災害から命を守る防災力です。

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