【防災士が解説】冬の災害時に必要な現金額|“キャッシュレス停止”に備える最適な持ち方

冬は停電・通信障害・大雪・交通麻痺が重なり、キャッシュレス決済が一斉に使えなくなるリスクが最も高い季節です。
そのとき、生命線になるのが「現金」。
どれくらい必要かを知らずに冬を迎えると、買い物・移動・治療などが一切できなくなる可能性があります。

この記事では、冬の災害時に家庭が備えるべき“必要現金額”を防災士としてわかりやすく解説します。


■① 冬の災害で現金が必要になる理由

冬は「停電+通信ダウン」が同時に起きやすい季節です。

✔ ATMが停止
✔ スマホ決済が使えない
✔ クレジット端末が動かない
✔ コンビニ・スーパーが閉店

つまり、現金以外の支払い手段がほとんど機能しません。
この状況は、地震・寒波・大雪の災害現場でも繰り返し起きています。


■② 1日あたり、家庭が使う現金の目安

冬の災害時に必要となる支出を整理すると、以下が最低限必要になります。

✔ 飲料水・食料(1,000〜2,000円)
✔ カイロ・防寒品(500〜1,000円)
✔ ガソリン代(2,000〜4,000円)
✔ 交通費(1,000〜3,000円)
✔ 生活消耗品(500〜1,000円)

1日あたり 約5,000〜10,000円が必要
被災地では「1日1万円あっても不安」という声が多いのが現実です。


■③ 家族構成で変わる必要現金額

冬の災害は、家族の人数で必要金額が大きく変わります。

【単身】
→ 1〜2万円で3日程度しのげる

【夫婦・2人家庭】
→ 2〜4万円は必要

【家族4人(子どもあり)】
最低5万円、できれば7〜10万円

特に小さな子どもがいる家庭は、食料・カイロ・交通費などが増えるため現金が必須です。


■④ 実際に被災地で困った「現金不足」の例

過去の冬災害では、次のようなトラブルが多発しました。

✔ ガソリンスタンドがカード不可 → 現金がなく給油できない
✔ スーパーが現金のみ → 買い物できず家族が凍える
✔ タクシー利用が必要 → 支払い不能
✔ ATMが3日以上停止 → 引き出せないまま生活が破綻

“現金を持っていないだけで命のリスク”に直面した事例を、私は現場で何度も見ています。


■⑤ 最低限持つべき「紙幣の内訳」

災害時は釣り銭不足が起きるため、大きいお札だけでは使えません。

【バランスの良いセット】
✔ 1,000円 × 20枚(2万円)
✔ 5,000円 × 2枚(1万円)
✔ 10,000円 × 1〜2枚
✔ 小銭(500円・100円)1,000〜2,000円程度

合計 4〜6万円が最適

小銭は自販機・小店舗・バスなどで強い力を発揮します。


■⑥ 家のどこに保管するのが安全か?

火災・盗難に備えて、次のような分散保管が有効です。

✔ 防災リュックに1〜2万円
✔ 財布とは別に“災害用封筒”を作る
✔ 車にも少額を保管
✔ 家の耐火金庫に数万円

「自宅のみ」に現金をまとめると停電時に取り出せない場合があります。


■⑦ 冬の災害は“現金が増える”理由

冬は以下のような支出が突然増えます。

・灯油・ガソリン
・防寒用品
・水や温かい飲料
・避難所までの移動
・子どもの体調不良による薬購入

特にガソリン代は値上がりしやすく、現金のみで営業するスタンドが多いのが現実です。


■⑧ 冬災害に最適な「現金+キャッシュレスの組み合わせ」

冬は次の3つを組み合わせるのが最強です。

✔ 現金(4〜10万円)
✔ 事前チャージ型電子マネー
✔ クレジットカード

電子マネーは停電でも「残高があれば使える店舗」が一部あります。
ただし通信が死ねば使えないので“現金が主役”です。


■まとめ|冬の災害で必要な現金額は“家族4人で5〜10万円”

冬はキャッシュレスが止まる確率が最も高く、現金不足は命を守る行動を妨げます。

結論:
冬災害では家族4人で5〜10万円が安全ライン。少額紙幣と小銭を多めに備えることが生存率を上げる。

防災士として被災対応をしてきた経験から断言できますが、
「現金を持っていた家庭は困らなかった」が
「現金がなかった家庭は本当に苦しんだ」
という場面を何度も見てきました。

冬こそ、今日から現金の備えを始めてください。

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