【防災士が解説】冬の“玄関の段差×転倒リスク”は想像以上に危険|家の入口が“災害現場”に変わる理由

冬になると、外出時・帰宅時の玄関で「ツルッ」と滑りそうになった経験はありませんか?
実は、冬の玄関まわりは自宅のなかで 最も転倒リスクが高い場所 のひとつです。

防災士として現場対応をしてきましたが、
冬の転倒事故は室内の“玄関”が最も多い というデータもあるほど。
その理由と安全対策をわかりやすく解説します。


■① 冬の玄関が危険な理由

玄関は「外の冷気」と「室内の暖気」がぶつかる場所。
この温度差によって床が結露し、滑りやすくなります。

さらに冬は、

● 靴底についた雪・霜で滑りやすい
● 玄関タイルは冷えると凍結する
● 朝夕は暗く段差が見えにくい
● 荷物を持って足元に注意できない

これらが重なり、転倒リスクが急上昇します。


■② 転倒で最も多いのは“段差の見逃し”

冬の玄関で起こる事故の7割は「段差の踏み外し」。
暗くて段差が見えない、急いで足を滑らせるなどが典型例です。

特に帰宅時は疲れて注意力が下がり、

● つまづく
● かかとが段差を踏み外す
● 荷物で視界が塞がる

といった“冬特有のミス”が発生しやすくなります。


■③ 高齢者と子どもの玄関事故は特に深刻

高齢者は筋力低下で踏ん張れず転倒しやすく、
子どもは段差を飛び降りて転ぶケースが多い。

冬の玄関は床が硬く冷たいため、転倒すると、

● 手首骨折
● 大腿骨骨折
● 頭部打撲

など、重症化しやすいのが特徴です。


■④ 朝の玄関タイルは“ほぼ凍結状態”

外気温が0~3℃程度でもタイルは充分に凍結します。

● 車のフロントガラスが凍る日は要注意
● 北側玄関は特に危険
● 小さな水滴が凍る「ブラックアイス化」で気づきにくい

一見濡れてるだけに見えても、
実は薄い氷膜で完全に滑る状態 のことはよくあります。


■⑤ 玄関で起きやすい“冬の典型事故”

● 靴を脱ぐときに片足立ちでバランスを崩す
● 雪・霜が靴底についたままタイルで滑る
● 床が結露してスリッパが滑る
● 暗くて段差を見誤る
● 子どもが走って転ぶ

どれも些細なきっかけで起きる事故ですが、
骨折など大きなケガにつながりやすい危険な行動です。


■⑥ 今日からできる安全対策

すぐに効果がある対策は以下の通り。

● 玄関マットを吸水速乾タイプに変える
● ゴム底の室内スリッパに変更
● 靴底を玄関外でトントンして雪を落とす
● 段差にLEDライトを設置し見えやすくする
● 手すりをつけて慎重に昇降
● 朝の玄関タイルを雑巾で一拭き

これだけで転倒リスクは大幅に減少します。


■⑦ 玄関タイルの滑り止め加工は効果絶大

滑りやすい玄関タイルの場合は、
「防滑コーティング」を使うと事故が激減します。

● 水に強い
● 凍結しにくい
● 滑りやすいタイルの弱点をカバー

家庭用の簡易スプレーでも効果があります。


■⑧ 冬の玄関は“災害ポイント”として考える

防災とは「家の中の危険を事前に取り除くこと」でもあります。

冬の玄関は、

● 転倒事故
● 骨折
● 冬場の救急搬送の主要原因

になるため、
日頃の対策が“命の安全”につながります。


■まとめ|冬の玄関は転倒リスクの最重要ポイント

冬の玄関は、家の中で最も事故が多い危険地帯。

● 結露・凍結で滑りやすい
● 段差の見落としが増える
● 靴底の雪・霜が滑りの原因
● 早朝は特に危険度MAX

対策としては、

「吸水マット・ライト設置・靴底の雪落とし・滑り止め加工」

これらが非常に効果的です。

結論:
冬の玄関は“家庭内災害”の発生源。小さな対策で骨折や重大事故を確実に防げる。

防災士としての経験でも、
冬の転倒事故は予防すればほぼ防げます。
玄関対策は、家族の安全を守る最も効果的な“冬の防災”です。

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