冬は、早朝の冷え込みで道路が凍結し、通学中の子どもの転倒・交通事故リスクが急激に高まります。
防災士として現場を見てきた経験からも、「冬の通学」は最も事故が起きやすい時間帯のひとつです。
この記事では、路面凍結時の通学リスク、家庭でできる防災対策、学校との連携方法をわかりやすく解説します。
■① 路面凍結が通学時に危険な理由
子どもの通学時間は気温が最も低く、凍結が残りやすい時間帯です。
- 日陰や建物の影に“ブラックアイスバーン”が残る
- 点字ブロック・横断歩道の白線が特に滑る
- 子どもはランドセルで重心が後ろに行きやすい
- 朝は急いで走りやすく転倒率が上がる
- 歩行者を避けようとした車がスリップする危険
「乾いて見えるのに滑る」場所が多いのが冬の特徴です。
■② 子どもの転倒が大ケガにつながる理由
冬の転倒事故は軽く見られがちですが、実際には深刻な事例もあります。
- 手首骨折
- 肘の脱臼
- 顎を打って歯の損傷
- 後頭部を打って救急搬送
- 車道にはみ出す二次事故
子どもは受け身がうまく取れず、想像以上に被害が大きくなります。
■③ 親が朝できる「3つのチェック」
通学前に、次の3つだけ確認すれば事故リスクは大幅に下がります。
- ① 気温が0℃以下か?(=凍結確率UP)
- ② 学校までの道に日陰が多いか?
- ③ 今日の靴は滑りにくいものか?
この3点は最も事故を左右する要素です。
■④ 通学路で“特に危険な場所”
防災士として子ども事故の多いポイントは以下の通りです。
- 横断歩道の白線
- 坂道の下り
- 通学団で混雑する細道
- 橋の上
- マンホール・鉄板
- 校門前の日陰部分
危険場所は事前に地図で共有しておくと安心です。
■⑤ 子どもに必ず教えたい歩き方
冬の通学では、正しい歩行法が命を守ります。
- 歩幅を小さく
- かかとではなく足裏全体で着地
- ランドセルは軽量化
- 手はポケットに入れない(転倒時に危険)
- 走らない・ふざけない
- 下ばかり見ない(車に気付けなくなる)
「ペンギン歩き」は子どもでも理解しやすい方法です。
■⑥ 靴・服装の準備で安全性がUP
冬の通学は装備が重要です。
- 滑り止めのあるスニーカー
- 靴底がゴムで深い溝があるタイプ
- 手袋(素手は滑りやすい)
- 明るい色のアウター(車から見えやすい)
- ランドセルカバーで荷物を軽量化
スパイク付きの装着型滑り止めも子ども用が販売されています。
■⑦ 学校・地域と連携するポイント
家庭だけでは限界があります。
- 通学路の除雪要請
- PTA・地域ボランティアによる見守り
- スリップしやすい場所の共有
- 雪の日は集団登校を徹底
- 無理な登校をさせない判断基準の確認
「行かせるかどうか」より、子どもの命を守ることを最優先に。
■⑧ 通学できない時の判断基準
次の場合は無理をさせないでください。
- 路面が“ガチガチ”に凍っている
- 暴風雪で視界が悪い
- 交通機関が止まっている
- 子ども自身が怖がっている
学校は安全を最優先にしており、無理な登校は求めません。
■まとめ|冬の通学は「事前準備」で事故を防ぐ
冬の通学は、凍結・転倒・車のスリップが重なる高リスク時間帯です。
しかし、次のポイントを押さえれば安全性は大きく高まります。
- 親の朝チェック
- 靴と服装の準備
- 通学路の危険を把握
- 正しい歩き方の習得
- 無理をしない判断
結論:
冬の通学で最も大切なのは“無理をさせないこと”。防災士として、朝のひと声が子どもの命を守ると確信しています。

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