【防災士が解説】冬の避難所で“洗濯が大変になる理由”と現場で役立った解決策

冬の避難所では、暖房不足と湿度の低さ、さらに物資不足が重なり、洗濯が想像以上に困難になります。
私も被災地支援で冬の避難所に入った際、衣類が乾かない・洗えないことで困っている人を何度も見てきました。

ここでは、冬の避難所で洗濯が大変になる背景と、実際に役立った現場目線の解決策をまとめます。


■① 冬は「洗濯物が乾かない環境」が避難所に揃っている

体育館や公民館は暖房が弱く、天井が高くて冷えやすい構造です。
そのため、

  • 温度が上がらない
  • 湿度も低い
  • 空気が動かない
    といった条件が重なり、洗濯物が乾燥しにくいのが冬の避難所の大きな特徴です。

私自身も、冬場はTシャツ1枚でも乾くまでに丸1日以上かかることが多かったです。


■② 洗濯をできる環境自体が不足している

冬の災害では断水が長引くことも多く、

  • 水が使えない
  • 洗濯機が使えない
  • 自分のスペースに限界がある
    など、洗濯そのものが極めて難しい状況になります。

特に赤ちゃん連れや高齢者は着替えが増えるため、洗濯ができないストレスは大きくなります。


■③ 匂い・衛生面のストレスが蓄積しやすい

洗えない日が続くと、

  • 衣類の匂い
  • 汗や皮脂による不快感
  • 肌トラブル
    が起こりやすくなり、精神的なストレスも増えます。

被災地でも、洗濯物が溜まったことでストレスを抱える方がとても多かったです。


■④ 解決策①:速乾性のインナー・服を1着でも多く入れておく

冬でも速乾性の衣類は非常に有効です。
軽く洗って絞るだけで短時間で乾くため、避難所では“命綱”のような存在になります。

特に

  • 化繊インナー
  • スポーツ用Tシャツ
  • 速乾タオル
    は現場でも大活躍しました。

■⑤ 解決策②:ビニール袋で“簡易つけ置き洗濯”ができる

水が貴重な時は、
ビニール袋+少量の水+少量の洗剤
で衣類を揉み洗いする方法が本当に役立ちます。

私も避難所支援の中で何度も案内しましたが、この方法は

  • 下着
  • 靴下
  • タオル
    など小物に特に有効です。

■⑥ 解決策③:新聞紙やタオルを使って“乾燥スピードを上げる”

乾きにくい冬は、

  • 新聞紙を衣類の中に入れる
  • タオルで挟んで先に水分を吸わせる
    など、小さな工夫が効果的でした。

体育館では“新聞紙の吸湿力”が特に役立ち、多くの避難者の困りごとを減らしてくれました。


■⑦ 解決策④:カッパ・レインコートを“上着カバー”として使う

洗濯できない期間が続く場合、
上着の汚れや匂いを防ぐために“レインコートを防護カバー”として使う方法も現場では使われました。

特に調理支援やボランティア活動に出る方は、
レインコートを着る → 上着を汚さない → 洗濯を減らせる
という流れがとても有効です。


■⑧ 解決策⑤:衣類圧縮袋は“冬こそ役立つ”

衣類圧縮袋は収納だけでなく、

  • 汚れ物と清潔な衣類を分ける
  • 乾きにくい衣類を保管する
  • 臭いを閉じ込める
    など、衛生管理に大きく役立ちます。

実際に避難者の方から「圧縮袋が一番助かった」という声を聞くことも多いアイテムです。


■まとめ|冬の避難所は“洗濯が困難”と知って備えることが大切

冬は乾きにくく、断水や寒さが重なり、避難所の洗濯は本当に大変です。
しかし事前の備えや小さな工夫で、不快感や衛生の問題を大幅に減らすことができます。

結論:
冬の避難所に備えるなら、速乾衣類・簡易洗濯グッズ・乾燥の工夫が「生活の質」を大きく守る。

被災地支援の経験から断言できますが、
“洗濯ができるかどうか”は、冬の避難生活の快適さを左右する大きなポイントです。

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