【防災士が解説】冬の避難所で起きやすいトラブル8つ|寒さ・設備不足・人間関係…現場で見た“冬特有の課題”

冬の避難所は、寒さだけでなく多くのトラブルが重なりやすく、生活の負担が一気に増えます。
私が冬期に派遣された避難所でも、思わぬ苦情や体調悪化が続出しました。

この記事では、冬の避難所で実際に起こりやすいトラブルを、経験をもとに丁寧に解説します。


■① 暖房が不足して寒さに耐えられない

体育館は暖まりにくく、暖房能力が追いつきません。

・足元が冷え続ける
・夜中に寒さで眠れない
・高齢者が低体温症寸前になる

特に床の冷えは深刻で、段ボールベッドがない避難所では体温を奪われやすい状況が多く見られました。


■② 乾燥による喉・皮膚トラブルが多発

冬の避難所は湿度20%台まで下がることもあります。

・咳が止まらない
・喉が痛む
・皮膚がかゆくなる

乾燥は体調不良とストレスを一気に増やす原因になり、感染症の広がりにもつながります。


■③ トイレが混雑し不衛生になりやすい

冬は排泄回数が増えるうえ、水が冷たく清掃が遅れがちです。

・トイレの列が長くなる
・臭いがこもる
・清掃が追いつかず衛生状態が悪化

実際の避難所でも、トイレ問題は必ずと言っていいほど大きなストレス源になりました。


■④ 結露による床の濡れ・転倒事故

暖房と外気温差が大きい冬は結露が多く発生します。

・窓や床が濡れる
・滑って転倒しやすい
・荷物も湿気を含む

避難所で高齢者が転倒したケースもあり、冬の隠れた危険です。


■⑤ 感染症が広がりやすい環境

乾燥・密集・暖房で空気がこもり、冬の避難所では感染症が広がりやすくなります。

・インフルエンザ
・ノロウイルス
・風邪
・COVID-19

咳エチケットや加湿の工夫が欠かせません。


■⑥ 足元の冷えによる体調悪化

体育館の床は冷気を吸いやすく、寝具が薄いと体温が奪われます。

・足が冷えて眠れない
・腰痛が悪化
・持病が出る

段ボールベッドや銀マットの有無で、冬の避難生活の質は大きく変わります。


■⑦ 区画の争い・換気トラブルなど“人間関係の摩擦”

冬の避難所では、寒さとストレスが重なり、小さな問題が大きなトラブルに発展しやすいです。

・換気をめぐる意見の対立
・暖房の近さをめぐる争い
・子どもの声に対するクレーム

メンタル的な負担が大きく、調整役の支援者も苦労したポイントです。


■⑧ 電源不足で暖房器具が使えない

避難所で使える電力には限りがあります。

・電気ストーブが使えない
・加湿器が使えない
・スマホ充電が争点になる

電源が少ないことが、寒さ・情報不足の両方の問題につながります。


■まとめ|冬の避難所は“寒さ+乾燥+設備不足”のトラブルが重なる

冬期の避難所は、環境・衛生・人間関係など複数の問題が複合的に起こります。
現場では「寒さ」と「乾燥」が特に深刻で、体調不良やストレスの原因になることを何度も経験しました。

結論:
冬の避難所はトラブルが起きやすい環境。寒さ対策・衛生対策・加湿・床冷え対策など、事前の備えが避難生活の快適さと健康を大きく左右します。

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