冬は電力使用量が1年で最も増える季節です。
暖房器具の多用・乾燥による静電気・結露などが重なると、配電盤(ブレーカー)がトラブルを起こしやすくなり、突然の停電につながるケースが増えます。
防災士として、冬に多発する配電盤トラブルの原因と対策を解説します。
■① 冬は“電気の使いすぎ”でブレーカーが落ちやすい
暖房器具は電力消費が非常に大きく、特に以下の組み合わせは危険です。
● エアコン+ファンヒーター+電子レンジ
● こたつ+ドライヤー
● 電気ストーブ+炊飯器
契約アンペアを超えると主ブレーカーが落ち、家全体が停電します。
■② 結露が原因で漏電ブレーカーが作動することも
冬は寒暖差が大きく、配電盤内部が結露することがあります。
● 室内外の温度差
● 湿度の高い脱衣所付近
● 配電盤が外壁側にある家
結露が発生すると「漏電」と判断され、漏電ブレーカーが作動し部屋が停電します。
■③ 古いブレーカーは冬に故障しやすい
築20年以上の場合、内部部品の劣化が進んでいる可能性があります。
● バチッという異音
● 焦げ臭いにおい
● ブレーカーが熱い
これらは故障のサインで、火災につながるケースもあります。
■④ 冬特有の“静電気”が機器トラブルを起こす
乾燥した冬は静電気が蓄積しやすく、電気機器の誤作動やショートの原因に。
● ルーターが頻繁に落ちる
● テレビが急に消える
● コンセント付近で火花
静電気は配電盤の安全装置にも影響することがあります。
■⑤ ブレーカーが落ちた時の正しい対処手順
ブレーカー復旧の際は、順序を間違えると再び落ちます。
- すべての家電の電源を切る
- 小ブレーカー(部屋ごと)をすべてOFFにする
- 主ブレーカーをONに戻す
- 小ブレーカーを一つずつONにする
- どこで落ちるか確認し、原因家電を特定
これで安全に復旧できます。
■⑥ 冬に多い“コンセント焦げ”は重大な火災リスク
暖房器具は長時間使用されるため、以下の危険が増加します。
● ホコリによるトラッキング火災
● タコ足配線による過熱
● 劣化コードのショート
コンセント周りは冬こそ定期点検が必要です。
■⑦ 配電盤の予防策で停電リスクを大幅に減らせる
● 電気使用量の“偏り”を避ける
● ブレーカー容量の見直し(契約アンペア変更)
● 配電盤周囲を塞がない
● 湿気がこもらないよう換気
● 古いブレーカーは早めの点検交換
特に築年数のある住宅は、専門業者の点検が安心です。
■⑧ 停電に備えておくべき冬の家庭用防災アイテム
冬の停電は生命に関わることもあります。
● モバイルバッテリー
● 電池式ストーブ(石油ストーブ含む)
● 懐中電灯・ランタン
● 使い捨てカイロ
● 防寒ブランケット
停電中は「暖が取れるか」が最重要ポイントです。
■まとめ|冬こそ“電気トラブル”に最大の警戒を
冬は電気の需要が増え、設備も負荷がかかりやすいため、配電盤トラブルが一気に増加します。
突発的な停電は生活が止まるだけでなく、暖房が使えなくなり危険な状況を招くこともあります。
結論:
冬の配電盤トラブルは「使いすぎ」「結露」「老朽化」が三大原因。日常の点検と電気負荷の管理でほとんど防げる。
防災士として現場を見てきましたが、冬の停電は被害が拡大しやすく、準備の差が命を守ります。
今日からできる小さな対策で、安全な冬を過ごしましょう。

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