【防災士が解説】命を守る防災|“最初の10分”で生死が分かれる理由

防災の本質はシンプルです。
それは「命を守る」こと。
備蓄も保険も大切ですが、災害直後の判断と行動が、最も直接的に命を左右します。
この記事では、災害発生直後に“本当に優先すべきこと”をわかりやすく整理します。


■① 命を守るとは何か|防災の最優先順位

防災にはさまざまな要素がありますが、優先順位は明確です。

  1. けがの防止
  2. 生活の維持

物やお金よりも、まず「生き残ること」。
ここをブレさせないことが、防災の基本です。


■② 地震発生直後|最初の60秒の行動

地震が起きたら最優先は「自分の頭を守ること」。

・机の下に入る
・頭をカバンやクッションで守る
・窓ガラスから離れる
・無理に外へ飛び出さない

揺れが収まる前に移動すると、転倒や落下物で命を落とす危険があります。


■③ 火災から命を守る|初期消火より避難優先

火災が起きた場合、「消さなきゃ」と思いがちです。
しかし命を守る視点では優先順位は違います。

・炎が天井に届いたら即避難
・煙を吸わない(低姿勢)
・エレベーターは使わない

元消防職員として現場で多かったのは、「消そうとして逃げ遅れる」ケースです。
初期消火は安全が確保できる範囲で行う。これが鉄則です。


■④ 津波・洪水から命を守る|迷わず高い場所へ

津波警報が出たら、情報収集よりも避難です。

・海を見に行かない
・車で渋滞に入らない
・できるだけ高い場所へ

「様子を見る」が一番危険です。
命を守る行動は、早さが命です。


■⑤ 二次災害を防ぐ|ガス・電気の確認

揺れが収まった後は、二次災害の防止が重要です。

・ガスの元栓を閉める
・ブレーカーを落とす(避難する場合)
・割れたガラスに注意

断水や停電時は火災リスクが上がります。
“その後の火事”が命を奪うこともあります。


■⑥ 避難判断|早すぎるはない

避難は「大げさ」くらいでちょうどいい。

防災士として被災地派遣に入った際、
「もう少し早く出ていれば」という声を何度も聞きました。

命を守る判断は、慎重すぎるくらいが適切です。


■⑦ 情報の取り方|SNSより公的情報

災害時は誤情報が増えます。

・気象庁
・自治体公式サイト
・防災無線

まずは公的情報を確認。
命を守るためには、正しい情報が不可欠です。


■⑧ 自律型避難の考え方|“誰かが助けてくれる”は危険

行政は全力で動きますが、同時多発災害では即対応が難しい場合もあります。
現場で感じたのは、「自分で動ける人が助かる確率が高い」という事実です。

自律型避難とは、
・自分で判断する
・自分で動く
・最小限の備えを持つ

これが命を守る最短ルートです。


■まとめ|命を守る防災の本質

命を守るために必要なのは、難しい知識ではありません。

・揺れたら頭を守る
・火より煙を警戒する
・迷わず高台へ
・二次災害を防ぐ
・早めに避難する

結論:
命を守る防災とは「迷わない準備」と「即行動」です。

現場を経験した防災士として強く言えるのは、
準備がある人ほど、判断が早いということ。
今日できることを一つ決めて、命を守る防災を始めてください。

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