災害時、自宅が無事で「在宅避難」を選択できたとしても、生活インフラが止まると日常は一変します。
その中でも、意外と早く不安になるのが「トイレットペーパー」です。
水や食料は意識して備えていても、トイレットペーパーの必要数まで具体的に考えている家庭は多くありません。
■① 在宅避難でトイレットペーパーが不足しやすい理由
災害時は物流が止まり、店舗から一気に商品が消えます。
トイレットペーパーは軽くてかさばるため、供給再開に時間がかかりやすい物資の一つです。
さらに在宅避難では、
・家族全員が一日中自宅にいる
・外出先のトイレを使えない
・非常用トイレで多めに使う
といった理由で、平常時より消費量が増えます。
■② 平常時の使用量を知っておく
まず目安となるのが、普段の使用量です。
一般的に、
・大人1人:1週間で約1ロール
・4人家族:1週間で約4ロール
とされています。
これはあくまで平常時の目安であり、在宅避難ではこれ以上使う可能性があります。
■③ 在宅避難で想定すべき必要数
在宅避難を「最低1週間」想定で考えると、次のような目安になります。
・1人あたり:2ロール
・4人家族:8ロール
「思ったより多い」と感じるかもしれませんが、非常用トイレ使用時は1回あたりの使用量が増えるため、この程度は必要になります。
さらに余裕を持つなら、
・2週間分:1人4ロール
・4人家族:16ロール
が安心ラインです。
■④ 非常用トイレ使用時は消費が増える
在宅避難で断水が起きた場合、非常用トイレを使うことになります。
その際、
・排泄物を包む
・便器周囲の清拭
・袋交換時の処理
などで、通常よりトイレットペーパーを多く使う傾向があります。
「節約しよう」と無理をすると、不衛生になり体調を崩す原因にもなります。
■⑤ 賢い備蓄方法と保管のコツ
トイレットペーパーは備蓄方法も重要です。
・普段使い+備蓄分を分けて保管
・湿気を避ける(袋やケースに入れる)
・押し入れ・ベッド下・高所収納を活用
「使いながら補充するローリングストック」が最も現実的です。
■⑥ 被災地で多かった失敗例
実際の被災地では、次のような声が多く聞かれました。
・食料より先にトイレットペーパーがなくなった
・買いに行けず、新聞紙などで代用した
・精神的なストレスが一気に増えた
トイレ環境の悪化は、生活の質と心の余裕を大きく下げます。
■⑦ まとめ|在宅避難では「多すぎる」くらいが正解
在宅避難におけるトイレットペーパーは、
・生活必需品
・衛生対策
・精神的安心材料
のすべてを担っています。
最低でも「1人2ロール・1週間分」を基準に、
家庭状況に応じて余裕を持って備えることが重要です。
今すぐ自宅の在庫を確認し、「あと何日もつか」を一度計算してみてください。
それが在宅避難を成功させる第一歩になります。

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