【防災士が解説】地震保険で多くの人が“困ったこと”|被災地で聞いたリアルな声と防ぐための実践策【防災×地震保険】

地震保険は「入っていれば安心」と思われがちですが、
被災地で住民の方々の声を聞いてきた私は、
“入っていたのに困った”という相談に何度も向き合ってきました。

この記事では、実際に被災地で寄せられた困りごとを整理し
どう防げるのか、現場経験に基づいて解説します。


■① 「思っていたより保険金が少ない」問題

最も多かった困りごとです。

地震保険は

  • 全損
  • 大半損
  • 小半損
  • 一部損

と区分され、実際の修理費ではなく“基準による割合”で決まります。

被災地では、
「屋根修理に150万円かかるのに、保険金は50万円だけだった…」
という例がよくありました。


■② 「家財を保険に入れていなかった」

家の地震保険は入っていても、
家財の地震保険をつけていなかったため補償ゼロという人は非常に多いです。

特に、

  • テレビ
  • 冷蔵庫
  • 食器棚
  • ベッド

こういった高額家財は倒れた時の損害が大きく、
「家財もセットで入るべきだった」という後悔の声が多かったです。


■③ 写真が不十分で被害が伝わらない

鑑定の判断材料は 写真がほぼ全て と言っても過言ではありません。

現場でよく聞いた声は、

  • 暗くてよく写っていなかった
  • 壁のヒビが小さすぎて伝わらなかった
  • 破損箇所を撮っていなかった

というもの。

写真の撮り方ひとつで、受給額が変わることがあります。


■④ 鑑定人との会話で必要なポイントを話せなかった

鑑定人は多忙で一件にかけられる時間が限られています。

被災者の中には、

「言いたいことを伝えられなかった…」
「本当に見てほしかった場所を見てもらえなかった」

と落ち込む方が多くいました。

メモを準備しておけば伝え漏れは防げます。


■⑤ 罹災証明書が遅く、手続きが進まない

罹災証明書がないと申請が進まないため、
自治体の発行が遅れると生活再建にも影響します。

能登半島地震の際も、
「証明書が届くまで仮住まいの契約が進まなかった」
という相談を多く受けました。


■⑥ 修理業者の見積が高額/業者が不足

災害後は修理業者の需要が一気に増え、

  • 見積が高い
  • 予約が取れない
  • 来るまで数ヶ月

という事態がよく発生します。

その間、雨漏りや劣化が進むこともあります。


■⑦ 免責の内容を知らずに驚く

地震保険には、
「地震だけでは補償されない場面」が存在します。

例えば…

  • 地震火災費用保険金
  • 津波で流された家財が補償対象外
  • 液状化での外構被害は対象外

など、知らなかったことが原因の困りごとが多くありました。


■⑧ 生活再建までの“つなぎ資金”が足りない

保険金が出ても、
実際に修理が始まるまでに時間がかかるため、

  • 仮住まい費
  • 家具の買い直し
  • 建材や工賃の高騰

など、先に支払いが発生する場合があります。

この“つなぎ資金”が不足し、
「保険があるのに生活が苦しい」という声が非常に多かったです。


■まとめ|地震保険は「使い方を知らないと損をする」

結論:
地震保険は加入して終わりではなく、使い方を理解してこそ力を発揮します。

防災士として現場で感じたことは、
困った人のほとんどが「知識の不足」で損をしているということ。

  • 写真の撮り方
  • 鑑定に備えるメモ
  • 家財保険の有無
  • 補償の範囲
  • 罹災証明の手続き

これらを知っておくだけで、受給の成功率は段違いに上がります。

災害は突然やってきます。
どうか、今日から備えを一つずつ整えてください。

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