【防災士が解説】地震保険の受給申請を有利に進めるための“実践テクニック集”|現場で見た成功例・失敗例とやるべき準備【防災×地震保険】

地震直後は不安と混乱で頭が真っ白になります。
そんな中でも、少しの工夫で保険金が確実に、そしてスムーズに受け取れるケースを多く見てきました。

この記事では、地震保険を最大限活用するための“実践編”をまとめます。


■① 家の中を「時計回り」で撮影すると漏れがなくなる

被災直後は部屋のどこを撮ったか分からなくなりがちです。
私が被災地で住民の方にお伝えしてきた方法は、

玄関 → 時計回りに1周 → 別の部屋へ移動して同じように時計回り

この方法だと記録漏れがなく、
鑑定人から「分かりやすい」と評価されたケースが多くありました。


■② 家の傾き・基礎のひび割れは“紙1枚”で確認できる

建物被害は写真だけだと分かりづらいことがあります。

そんな時は、

  • A4用紙を壁に当てる
  • 隙間ができるか確認する
  • 床に立てて倒れやすいか確認する

この簡単な方法でも「傾きの証拠」として役に立ちます。
実際、八戸の家屋調査でもこの簡易判定が有効でした。


■③ 修理見積は“複数社”を取ると有利になる

1社だけの見積では、鑑定人に金額の根拠が伝わりにくいことがあります。

  • 割れた瓦の交換費用
  • 外壁補修
  • 家財の再購入費

複数の見積書は、申請の確度を高める大きな材料になります。


■④ 家財は“同じカテゴリーごと”にまとめて撮影

バラバラでは鑑定人も判定が難しくなります。

例えば…

  • 家電:テレビ、冷蔵庫、電子レンジ、パソコン
  • 家具:タンス、本棚、食器棚
  • 生活用品:食器、カバン、布団

カテゴリーごとに並べて撮るだけで、査定が非常にスムーズになります。


■⑤ 写真は「破損前の状態」もあると補強資料になる

スマホに保存された写真、SNSの投稿、家族アルバムでもOK。

  • 破損前の家具
  • ひび割れ前の壁
  • 形が崩れる前の屋根の様子

これらがあると、鑑定人は被害評価をしやすくなります。

被災地では「昔の写真が決め手となって全損扱いになった」例もありました。


■⑥ 鑑定人への説明は“メモと写真セット”が最強

鑑定日は緊張してしまったり、言いたいことを忘れてしまう人が本当に多いです。

必ず、

  • 部屋ごと
  • 破損箇所ごと
  • 写真番号ごと

にメモした資料を用意してください。

鑑定人は限られた時間で判断します。
説明が整理されていると、正確かつ丁寧に評価してくれます。


■⑦ 罹災証明書と保険書類は同じファイルにまとめる

被災生活では書類が散乱し、後から必要な書類が見つからないケースが多いです。

一つのクリアファイルに、

  • 保険の契約書
  • 保険会社の連絡先
  • 罹災証明書
  • 写真の一覧表
  • 修理見積書

これらをまとめて入れておくと手続きが劇的に楽になります。


■⑧ 保険金は“生活再建の最初の資金”として最重要

地震後の生活再建には、

  • 家の補修
  • 仮住まい費用
  • 家財の買い直し
  • 生活用品の購入

さまざまな支出があります。

私が支援した地域では、
地震保険が早期に支払われた家庭ほど、生活再建が早かった
という明確な傾向がありました。


■まとめ|地震保険は「準備」と「説明」で結果が変わる

地震保険は“運”ではなく、準備と証拠の質で受給額が大きく変わります。

結論:
被害を正確に記録し、整理して伝えることが最大のポイント。

防災士として被災地を見てきた経験から言えるのは、
「落ち着いて準備した人ほど、確実に保険金を受け取れている」という事実です。

生活再建のためにも、今日からできる準備を進めてください。

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