はじめに
地震は「いつか来る」ではなく「突然来る」災害です。
問題は揺れの大きさではなく、最初の30秒で何を選ぶかです。
私は元消防職員として現場に立ち、被災地派遣(LO)としても従事してきました。
そこで強く感じたのは――
助かる人は“完璧な備え”より“正しい初動”をしているという事実です。
この記事では、地震発生時に本当に命を守る判断を整理します。
■① 結論|地震は「まず低く・頭を守る・動かない」
揺れた瞬間にやることは3つだけです。
- 低くなる
- 頭を守る
- 揺れが収まるまで動かない
逃げようと走る人ほど転倒・落下物で負傷します。
屋外に飛び出すより、まず身を守る方が安全なケースがほとんどです。
■② 現場で多かった失敗|「様子を見る」が一番危ない
被災地でよく聞いた言葉があります。
「大したことないと思った」
この“正常性バイアス”が避難遅れを生みます。
- テレビを見続ける
- 片付けを始める
- 家族を探して家中を歩く
- ブレーカーを急いで触る
これらは揺れが止まってからで十分です。
■③ 揺れが収まった後の最優先行動
揺れが止まったら、次はこの順番です。
- 火元確認(消せる範囲のみ)
- 出口確保(ドアを開ける)
- 靴を履く(ガラス対策)
- 家族の安否確認
この順番を決めておくと、パニックになりにくくなります。
■④ 津波・土砂災害リスク地域は「次の判断」が命を分ける
沿岸部・崖地では次の判断が重要です。
- 津波警報が出たら“すぐ高台へ”
- 山間部は地鳴り・水濁りに注意
- 「まだ大丈夫」は禁句
津波は数分で到達する場合があります。
初動10分が勝負です。
■⑤ 家族が離れている場合のルール
家族が別の場所にいるときこそ事前ルールが重要です。
- 集合場所を決めておく
- 連絡が取れなくても迎えに行かない
- 学校は原則「引き渡しまで待つ」
迎えに行く渋滞で二次災害が起きた事例もあります。
■⑥ 被災地派遣で見た「助かった判断」
家屋被害調査で感じたことがあります。
倒壊した家の多くは家具固定が不十分でした。
一方、家具固定を徹底していた家庭は、
- 負傷ゼロ
- 避難がスムーズ
- 生活再建が早い
備えは“地味”ですが、結果は大きく変わります。
■⑦ やらなくていいこと
過度な不安は不要です。
- 毎日恐れる必要はない
- 完璧な防災グッズは不要
- 情報を追いすぎない
重要なのは「決めておくこと」です。
■⑧ 今日の最小行動
今日できることはこれだけで十分です。
- 家の中で安全な場所を1つ決める
- 家族で集合場所を共有する
- 家具固定を1つだけ実行する
防災は一気にやらなくていい。
一日一行動で十分です。
まとめ
地震発生時に命を守る鍵は「初動判断」です。
- まず低く・頭を守る
- 揺れが止まるまで動かない
- 津波地域は即高台へ
- 家族ルールを事前に決める
- 家具固定は命を守る投資
現場で見てきた現実はシンプルです。
判断を決めていた人は、迷わなかった。
迷わないために、今日ひとつだけ決めてください。

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