地震発生後、多くの人が想定以上に直面するのが「避難所の物資不足」です。被災地では、避難所に行けば何とかなるという前提が通用せず、到着して初めて厳しさを知る場面を何度も見てきました。
■① 物資は発災直後ほど届かない
地震直後は道路寸断や人員不足で、物資が避難所に届きません。被災地では、初日から2日目にかけて水・食料がほとんど行き渡らない避難所が多くありました。
■② 人数把握ができず配布が遅れる
避難者数が把握できないため、配布計画が立たないケースが頻発します。現場では、到着順で配られ、後から来た人に回らない状況を確認しました。
■③ 高齢者・子どもに行き届かない
物資不足時、弱い立場の人ほど後回しになりがちです。被災地では、硬い非常食が食べられない高齢者や子どもが空腹を我慢している姿がありました。
■④ トイレ用品・衛生物資が真っ先に枯渇する
食料以上に早く不足するのが、簡易トイレ、トイレットペーパー、衛生用品です。現場では、これが原因で避難所の環境が急激に悪化しました。
■⑤ 「個別事情」は想定されていない
アレルギー、持病、宗教、ペット対応など、個別事情に合う物資はほぼありません。被災地では、事前に準備していた人ほど落ち着いて対応できていました。
■⑥ 支援が届き始めても偏りが出る
物資が届き始めても、種類や量に偏りが生じます。現場では、水はあるが食べ物がない、逆に食べ物はあるが水がないという避難所もありました。
■⑦ 物資不足は人間関係を悪化させる
不足が続くと、不満や疑心暗鬼が生まれます。被災地では、配布を巡る口論やトラブルが発生し、運営がさらに難しくなっていました。
■⑧ 自分の分は自分で守る意識が必要
避難所は「助けてもらう場所」ですが、最低限は自分で持つ前提が重要です。現場では、簡単な備えがある人ほど心身に余裕がありました。
■⑨ 物資不足は想定内として備える
被災地で学んだのは、避難所の物資不足は例外ではなく常態だという事実です。自分と家族の最低限を確保する備えが、命と尊厳を守ります。

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