夏に地震が起きることを考えると、「何から備えればいいのか分からない」と感じる人は多いと思います。水も食料も必要そう、暑さ対策も要る、避難所のことも気になる。情報が多いほど、かえって手が止まりやすいです。首相官邸は、災害が起きる前にできることとして、ハザードマップ確認、家具の固定、飲料水や食料の備蓄、非常用持ち出しバッグの準備などを案内しています。
https://www.kantei.go.jp/jp/headline/bousai/sonae.html
だからこそ大切なのは、最初から完璧を目指さないことです。初心者向け備えは、「全部やる」ではなく「命に直結するものから順番にそろえる」方が現実的です。この記事では、夏の地震に備える初心者向け備えを、家庭で判断しやすい形で整理して解説します。
■① 最初に考えるべきことは「何を買うか」ではなく「何で困るか」
結論から言うと、最初に考えるべきことは、便利そうな防災グッズを探すことではなく、地震のあとに何で困るかを知ることです。
首相官邸は、地震などの大規模災害では、電気・ガス・水道などのライフラインが止まることがあるため、普段から飲料水や保存のきく食料の備蓄が必要だと案内しています。
https://www.kantei.go.jp/jp/headline/bousai/sonae.html
さらに夏は、停電が長引くと暑さ対策が足りず、熱中症リスクが上がります。内閣府・厚生労働省の「災害時の熱中症予防」でも、災害時は慣れない環境や疲労で熱中症リスクが高まり、暑さを避け、こまめに水分・塩分を取ることが重要だと示されています。
https://www.bousai.go.jp/kyoiku/pdf/netchushoyobo.pdf
元消防職員として感じるのは、初心者向け備えで本当に大事なのは「情報を増やすこと」より「困ることを先に絞ること」だという点です。だから、まずは
水
暑さ
明かり
情報
この4つを優先すると、かなり整理しやすくなります。
■② 初心者向け備えで最初にそろえたいものは何か
最初にそろえたいのは、次のような基本セットです。
・飲料水
・保存のきく食料
・モバイルバッテリー
・懐中電灯
・携帯トイレ
・常備薬
・タオル
・帽子
・ウェットティッシュ
・簡単な持ち出し袋
首相官邸は、備蓄として飲料水、保存のきく食料、簡易トイレ、衛生用品などを紹介しています。
https://www.kantei.go.jp/jp/headline/bousai/checklist.html
私なら、初心者向け備えでは「便利そうな物を増やす」より、「絶対に困る物を外さない」ことを優先します。被災地でも、最初に困るのは高機能な装備不足ではなく、水、トイレ、明かり、連絡手段でした。
■③ 夏向けなら特に何を足すべきか
夏向けなら、暑さ対策を一段上げる必要があります。
内閣府・厚生労働省の資料では、災害時の熱中症予防として、涼しい服装、日傘や帽子、こまめな水分・塩分補給、暑さを避ける行動が勧められています。
https://www.bousai.go.jp/kyoiku/pdf/netchushoyobo.pdf
だから、初心者向け備えでも
・帽子
・冷却タオル
・タオル多め
・汗を拭くシート
・着替え
を入れておくとかなり違います。私なら、夏は「非常食を増やす」前に「暑さで弱らない準備」を足します。
■④ 備蓄はどのくらい見ておくべきか
基本は、最低3日分、できれば1週間分です。
首相官邸は、飲料水は1人1日3リットルが目安で、3日分、できれば1週間分が望ましいと案内しています。
https://www.kantei.go.jp/jp/headline/bousai/sonae.html
ただし、初心者向け備えでは、いきなり完璧な1週間分を目指すと止まりやすいです。私なら、まずは
今日から3日分
その次に
1週間分へ広げる
という順番をおすすめします。その方が動きやすいです。
■⑤ 初心者は持ち出し袋から作るべきか、備蓄から始めるべきか
結論から言うと、少ない持ち出し袋+家に置く備蓄を同時に考える方が現実的です。
首相官邸も、非常用持ち出しバッグと家庭備蓄の両方を案内しています。
https://www.kantei.go.jp/jp/headline/bousai/checklist.html
持ち出し袋だけだと家での在宅避難に弱くなりますし、家の備蓄だけだと急いで避難する場面に弱くなります。元消防職員としては、初心者向け備えでは「避難所に行く前提だけ」「家にいる前提だけ」のどちらかに寄せすぎない方が安全だと感じます。
■⑥ 家族がいる場合はどう考えるべきか
家族がいる場合は、全員同じ備えにしない方が現実的です。
子どもがいるなら着替えや飲みやすい物、高齢者がいるなら薬ややわらかい食品、持病があるなら医療情報や予備薬など、必要な物は変わります。だから、共通セットに加えて、家族ごとの個別セットを少しずつ足す方が失敗しにくいです。
私なら、初心者向け備えでも「家族の中で一番配慮が必要な人は誰か」を最初に見ます。その方が本当に役立つ備えになりやすいです。
■⑦ 初心者がやってはいけないことは何か
一番避けたいのは、最初から完璧を目指して動けなくなることです。
もう一つは、防災グッズだけ買って終わることです。消防庁は、家庭で避難場所や避難路、役割分担などを話し合う「家庭での防災会議」を勧めています。
https://www.fdma.go.jp/publication/database/jishin2jishin/post8.html
つまり、初心者向け備えは「物」だけでは完成しません。避難経路、家族連絡、誰が何を持つかまで少し決めておく方が現実的です。
■⑧ 迷った時の判断基準
迷ったら、次の順番で考えてください。
「水と暑さ対策はあるか」
「明かりと情報手段はあるか」
「トイレと衛生は回せるか」
「家族で最低限の話し合いができているか」
この4つがそろっていれば、初心者向け備えとしてはかなり現実的です。防災では、完璧な備えより「今日から始められる備え」の方が強いです。
■まとめ
夏の地震に備える初心者向け備えで大切なのは、「たくさん集めること」ではなく、「命に近い順にそろえること」です。首相官邸は、ハザードマップ確認、飲料水や食料の備蓄、非常用持ち出しバッグの準備を案内しており、内閣府・厚生労働省は、夏は熱中症対策を特に意識するよう示しています。
https://www.kantei.go.jp/jp/headline/bousai/sonae.html
https://www.bousai.go.jp/kyoiku/pdf/netchushoyobo.pdf
私なら、初心者向け備えで一番大事なのは「完璧にすること」ではなく「今日から一歩動くこと」だと伝えます。被災地でも、水、暑さ、明かり、この3つがあるだけで持ち方はかなり違いました。だからこそ、まずは水、次に暑さ対策、その次に持ち出し袋。この順番で整えるのがおすすめです。
出典:https://www.kantei.go.jp/jp/headline/bousai/checklist.html(首相官邸「災害の『備え』チェックリスト」)

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