大分空港で手提げかばん内のモバイルバッテリーが突然発火し、ANAカウンター前でぼや騒ぎが発生しました。
幸いけが人はなく、航空運航にも影響はありませんでしたが、
“モバイルバッテリー火災は数分で大事故になる”
という非常に危険な特徴があります。
防災士として、今回の事例から学ぶべきポイントと、
災害時にも役立つ「安全な持ち運び・保管方法」を解説します。
■① モバイルバッテリー火災は“瞬間的に爆発的燃焼”する
モバイルバッテリーの多くはリチウムイオン電池。
これは火災になると…
- 白煙が一気に噴き出す
- ガス膨張 → 破裂することがある
- 約700〜900℃まで急上昇
- 水で消しても再発火することがある
この“熱暴走”が最も危険です。
空港・駅・避難所など、多くの人がいる場所では大事故につながります。
■② なぜ突然発火するのか?原因はほぼこの4つ
- 衝撃(落下・圧迫)による内部破損
- 安価な粗悪品(無名メーカー)
- 経年劣化で内部が不安定に
- 高温環境に放置(車内・暖房の前など)
手提げかばんの中で発火した今回のケースも、
“圧力・衝撃・劣化”が重なった可能性が高いです。
■③ 空港で特に危険な理由
空港は…
- 人が多い
- 密閉空間が多い
- 荷物が重なる
- 移動中で気付きにくい
そのため、バッテリー火災は他の荷物へ延焼しやすく、
煙を吸い込んだだけで多数の負傷者が出る可能性があります。
■④ 災害時にも同じリスクがある
避難所・車中泊・停電中——
「モバイルバッテリーが命綱」になる場面が多いですが、
同時に火災の原因として最上位の危険物でもあります。
特に危険なのは:
- ポータブル電源を布団に入れて使う
- モバイルバッテリーを充電しながら使用
- 劣化したバッテリーを非常用バッグに入れたまま
- 100円バッテリー・無名メーカーを使用
災害時の火災発生は“避難所全体の問題”になります。
■⑤ 防災士が推奨する「絶対守るべき5つのルール」
① 無名メーカーを買わない
PSEマーク必須。Amazonの激安商品は特に注意。
② 充電しながら使わない
発熱 → 膨張 → 破裂の王道パターン。
③ 高温を避ける(車中は最悪)
夏の車内は70℃を超え、確実に電池が劣化します。
④ モバイルバッテリーは“使用年数3年目安”で交換
スマホより寿命が短い。
⑤ 非常用持ち出し袋は“ケースに入れて保管”
衝撃吸収タイプ推奨。
■⑥ 空港・避難所で火災が起きた場合の対処
- 荷物から白煙が出たら 絶対に触らない
- その場から距離を取る
- 布や服をかぶせない(爆発の衝撃で危険)
- 係員・スタッフに即通報
- 周囲の人に声掛けして2〜3m離れる
リチウムイオン電池は水だけでは完全には消えません。
プロの対応が必要です。
■⑦ 正しい買い替えタイミング
次の症状があれば“即廃棄レベル”です。
- 本体が膨らむ
- 持続時間が急に短くなる
- 充電時に熱くなる
- 充電端子がグラグラする
- 匂いがする
膨張している場合は、
その日中に処分してください。
■⑧ 防災バッグに入れるべき「安全なバッテリーの条件」
- PSE認証
- 10,000〜20,000mAh
- 過熱防止・ショート防止機能
- 大手メーカー(Anker・Belkin・エレコム 等)
- ケーブルも耐久性のあるものをセットで
“安い・大量”より
“安全・確実”が防災では最優先です。
■まとめ|モバイルバッテリーは防災グッズであり「危険物」でもある
今回の空港での発火は、
誰でも起こり得る事故であり、
災害時には危険性がさらに増します。
結論:
モバイルバッテリーは正しい選び方・使い方をしないと“凶器”になる。
防災士としての現場経験から言うと、
“劣化したバッテリー”と“充電しながら使用”が
火災原因の圧倒的多数です。
命を守るために、
今日からあなたのバッテリーを見直してみてください。
特に、防災バッグの中身は必ず点検してください。

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