【防災士が解説】大雪時に危険となる空家対策の考え方|防災×空家雪害対策

大雪災害で見落とされがちなのが、
空家(あきや)の存在です。

人が住んでいない建物ほど、
雪害リスクは高く、
周囲の命や生活を脅かします。


■① 空家は「地域全体のリスク」になる

空家は管理されないことで、

・屋根雪の落下
・建物倒壊
・隣家への被害
・道路閉塞

などを引き起こします。

大雪時には、
空家そのものが
二次災害の発生源になります。


■② 平時から所有者責任を明確にする

基本原則は、
所有者の責任で除雪を行うことです。

そのために、
平時から以下を進める必要があります。

・空家の把握
・所有者の特定
・除雪責任の周知

条例制定など、
先進事例を参考にした取組も
有効です。


■③ 所有者不明でも対応できる法的根拠

所有者が不明、
または対応できない場合でも、
市町村には対応手段があります。

● 災害対策基本法による対応

災害の発生、
または切迫している場合、

・第62条
 災害防御・拡大防止のための
 応急措置として除雪が可能

・第64条
 緊急避難措置として
 市町村長判断で立入可能

人命最優先の措置です。


■④ 災害救助法による屋根雪除去

災害救助法が適用されている場合、

空家の倒壊等により
隣接住宅へ被害が及ぶおそれがあれば、

・障害物の除去
・屋根雪の除雪

を実施できます。

これは、
住民の命を守るための救助です。


■⑤ 空家特措法による代執行という選択肢

特定空家等に該当し、

・大雪で倒壊のおそれがある
・所有者が不明

この場合、
市町村長は代執行が可能です。

さらに、
緊急性が高い場合には
緊急代執行も認められています。


■⑥ 空家対策は「予防防災」

空家対策は、
発災後の対応ではなく、
予防防災そのものです。

雪が降ってから考えるのではなく、
降る前に整理しておく。

それが、
地域全体の安全を守ります。

空家を放置しないことが、
雪害から命を守る
確実な一歩です。

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