- はじめに
- ■① 結論|子どもを守るのは「迎え」ではなく“家庭ルールの固定”
- ■② よくある失敗|親の「迎えたい」が危険を増やす
- ■③ 学校にいるとき|最優先は「学校の引き渡しルールに従う」
- ■④ 迎えに行く/行かないの判断基準|家庭で決める「3つの条件」
- ■⑤ 子ども本人に教える「3つの約束」|これだけで命が守れる
- ■⑥ 自宅にいるとき|地震・台風で“親がやること”は違う
- ■⑦ 外出先・習い事・学童|「第二の居場所」ほどルールが必要
- ■⑧ 子どもの不安を減らす声かけ|正解は「短く・具体的」
- ■⑨ やらなくていい防災|子どもを守るつもりで危険になる行動
- ■⑩ 今日の最小行動|“家庭ルール”を3行で完成させる
- まとめ
- 子どもを守るために一番必要なのは、災害時に迷わない仕組みです。
はじめに
災害のとき、親が一番つらいのは「子どもが自分の目の届かない場所にいる」状況です。
特に学校・習い事・通学路・学童など、居場所が複数ある家庭ほど迷いが増えます。
でも、子どもの安全は“気持ち”より“ルール”で守れます。
現場目線で言うと、親が迷って動き回るほど、家族全体の安全は下がりやすいです。
この記事では、子どもを守るための「家庭ルール」を、シーン別に決め切ります。
■① 結論|子どもを守るのは「迎え」ではなく“家庭ルールの固定”
結論はシンプルです。
- 災害時は「迎えに行く/行かない」を条件で固定する
- 子どもには「動かないルール」を先に教える
- 親は「合流ルール」で会いにいく
安全は“早さ”ではなく“迷いの少なさ”で決まります。
■② よくある失敗|親の「迎えたい」が危険を増やす
災害時に多い失敗パターンはこれです。
- 情報が少ないまま迎えに出てしまう
- 渋滞・冠水・落下物で途中停止
- 結果として「親も子も不安定」になる
子どもが心配な気持ちは当然です。
ただ、親が危険な移動をすると、子どもは“守る人”を失うリスクが上がります。
だから迎えは「感情」ではなく「条件」で決めます。
■③ 学校にいるとき|最優先は「学校の引き渡しルールに従う」
子どもが学校にいる場合、基本はこれです。
- 学校は子どもを守る仕組みがある
- 引き渡しは“安全確認と管理”のために行われる
- 親が勝手に動くと、混乱が増える
家庭がやるべきことは1つ。
- 学校の引き渡しルールを事前に確認しておく
これだけで当日の迷いが激減します。
■④ 迎えに行く/行かないの判断基準|家庭で決める「3つの条件」
迎えに行く条件(例)
- 学校から引き渡し要請が出た
- 徒歩で安全に到達できる(危険が少ない)
- 日没前に往復できる(夜間リスクを避ける)
迎えに行かない条件(例)
- 冠水・強風・落下物で移動が危険
- 車移動が渋滞確実で途中停止しやすい
- 余震・土砂・河川増水など二次災害が強い
この条件を“紙に書いて固定”するだけで、家族の判断がブレません。
■⑤ 子ども本人に教える「3つの約束」|これだけで命が守れる
親がいない状況で子どもが守るべき約束は3つです。
1) 勝手に移動しない(先生・大人の指示を優先)
2) ひとりで帰らない(通学路の危険を避ける)
3) 名前・住所・連絡先を言える(助けを呼べる)
「大丈夫?」ではなく、短い言葉で“行動”を覚えさせます。
■⑥ 自宅にいるとき|地震・台風で“親がやること”は違う
地震のとき(揺れた直後)
- 落下物から離れる
- 火気を止める(無理なら後回し)
- 玄関を開けて逃げ道確保
- 子どもを集めて“安全地帯”へ
台風・豪雨のとき(時間がある)
- 早めに外出を止める
- 窓・雨戸・飛散防止を先にやる
- 避難が必要なら“暗くなる前に”動く
子どもがいる家庭は、とにかく「夜に判断しない」方が安全です。
■⑦ 外出先・習い事・学童|「第二の居場所」ほどルールが必要
子どもの居場所が複数ある家庭は、次を決めるだけで強くなります。
- 習い事・学童の緊急時ルール(引き渡し方法)
- 連絡が取れないときの待機方針(子どもは動かない)
- 合流場所(第一集合・第二集合)
“連絡が取れない前提”でルールを作るのがポイントです。
■⑧ 子どもの不安を減らす声かけ|正解は「短く・具体的」
不安を増やす声かけ
- 「落ち着いて!」「大丈夫だから!」(具体がない)
不安を減らす声かけ
- 「今はここにいる。次はこれをする。」
- 「先生の言う通りにする。ひとりで動かない。」
- 「会う場所はここ。必ず会える。」
子どもは“情報”より“次の行動”があると落ち着きます。
■⑨ やらなくていい防災|子どもを守るつもりで危険になる行動
- 連絡が取れるまで探し回る
- 車で迎えに行くのが当たり前と思い込む
- 家族全員が揃うまで避難を遅らせる
- 子どもに長い説明をしてしまう
守る行動は「迷いを減らす」「動きを固定する」ことです。
■⑩ 今日の最小行動|“家庭ルール”を3行で完成させる
今日やることはこれだけで十分です。
1) 迎えに行く条件を1行で決める
2) 子どもの約束(動かない/帰らない/言える)を短文で決める
3) 合流場所を2つ決める(第一集合・第二集合)
これで、災害当日の親の判断が軽くなります。
まとめ
子どもを守るのは、装備より「家庭ルール」です。
- 学校の引き渡しルールを優先する
- 迎えに行く/行かないは条件で固定する
- 子ども本人の約束は3つで十分
- 外出先ほどルールが必要
- 声かけは短く具体的に
- 今日の最小行動で“迷わない家族”になる

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