学校の大雪対策について、「やりすぎではないか」「そこまで必要なのか」という声をよく耳にします。しかし、その“判断の甘さ”が事故につながった事例を何度も見てきました。学校の大雪対策は、どこまでやれば十分なのかを整理します。
■① 大雪対策に「完璧」は求めなくていい
学校の大雪対策は、すべてのリスクをゼロにすることではありません。重要なのは「命に直結する危険」を確実に減らすことです。被災地では、この線引きが曖昧な学校ほど混乱していました。
■② 判断基準は「事故が起きたら取り返しがつくか」
どこまで対策するか迷ったときは、「もし事故が起きたら取り返しがつくか」を基準に考えます。登下校中の転倒、屋根からの落雪、凍結による滑落は、取り返しがつきません。
■③ 子どもが一人で判断できない場面までを守る
学校の大雪対策は、子ども自身の判断に委ねない部分までが対象です。被災地では、「気をつけて歩く」という指導だけでは事故は防げませんでした。
■④ 校舎・敷地内は「管理者責任」が及ぶ範囲
校内での事故は、学校の管理責任が問われます。すべてを完璧にする必要はありませんが、危険が予見できる場所への対策は必須です。
■⑤ 登下校判断までが学校の責任範囲
「学校外だから関係ない」と考えるのは危険です。登下校の判断を誤ったことで事故が起きたケースも多く、被災地では学校の判断が問われました。
■⑥ できないことは「できない」と明確にする
対策の限界を曖昧にすると、現場が混乱します。被災地では「ここまでは学校で守る」「ここから先は家庭と連携する」という線引きが重要でした。
■⑦ 事前に決めておくことが最大の対策
大雪が降ってから考えると、判断は必ず遅れます。どこまで対策するのかを、平時に決めておくこと自体が重要な大雪対策です。
■⑧ 「やりすぎ」より「足りなかった後悔」を避ける
被災地で聞いた後悔の多くは、「そこまでやらなくていいと思っていた」という言葉でした。やりすぎより、足りなかった後悔のほうが重く残ります。
■まとめ|学校の大雪対策はどこまで必要か
学校の大雪対策は、すべてを守ることではなく、守るべきところを確実に守ることです。
結論:
学校の大雪対策は「命に直結する場面」までを確実にカバーすれば十分。
防災士として現場を見てきた経験から言えるのは、線引きを曖昧にした学校ほど、事故後に大きな後悔をしていたという事実です。事前に決めておくことが、最大の安全対策になります。

コメント