学校の大雪対策では、「全部やろう」とすると現場が回りません。実際に見てきたのは、優先順位を誤ったことで、肝心な事故を防げなかった学校の姿でした。ここでは、学校がまず押さえるべき大雪対策の優先順位を整理します。
■① 最優先は登下校の安全確保
大雪時に最も事故が起きやすいのは登下校です。滑倒、転倒、車両との接触は命に直結します。被災地では「校内対策はできていたが登下校判断が遅れた」学校ほど事故が多発していました。
■② 次に校舎出入口と避難経路
校舎内より先に、玄関・非常階段・避難経路の積雪と凍結対策が必要です。ここが危険なままだと、避難そのものが事故になります。被災地では、ここを後回しにしていた学校が多く見られました。
■③ 屋根・落雪リスクの管理
屋根からの落雪は、一瞬で重大事故につながります。すべての雪下ろしは難しくても、通行エリアや集合場所の落雪リスク把握は必須です。
■④ 校内での低体温リスク対策
大雪時は暖房トラブルや停電が起こりやすく、子どもの低体温リスクが高まります。防寒・待機対応は、見落とされがちですが重要な優先項目です。
■⑤ 特別な配慮が必要な児童生徒
高学年よりも、低学年・特別支援の児童生徒の安全確保を優先します。被災地では「全体対応」を優先した結果、配慮が必要な子どもが取り残される事例がありました。
■⑥ 教職員の役割分担を先に決める
備品や除雪よりも先に、誰が何をするのかを明確にすることが重要です。役割が決まっていないと、現場は必ず混乱します。
■⑦ できない対策を明確にする
すべてを守ることはできません。学校として「ここまでが限界」という線引きを共有しておくことも、重要な優先事項です。
■⑧ 記録と共有は最後に必ず行う
大雪対応後の振り返りと記録は、次回の事故防止につながります。被災地では、この積み重ねが学校の安全力を高めていました。
■まとめ|学校大雪対策の優先順位
学校の大雪対策は、やる量ではなく順番が重要です。
結論:
学校の大雪対策は「登下校 → 出入口・避難経路 → 落雪 → 低体温 → 配慮児童」の順で優先すべき。
防災士として現場を見てきた中で、優先順位を間違えなかった学校ほど、事故を未然に防げていました。順番を決めることが、最大の安全対策です。

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