【防災士が解説】春の嵐の停電対策|強風・落雷で電気が止まった時に「家が回る」最小セット

春は天候が急変しやすく、強風・突風・落雷・短時間強雨が重なって停電が起きることがあります。停電は電気が消えるだけではありません。照明、暖房、通信、冷蔵庫、給湯、トイレまで、生活の基盤が連鎖して止まります。春の嵐は予測が難しい分、事前に“最小セット”を整えておくことが不安の減災になります。


■① 春の嵐で停電が起きる理由

春の嵐では、
・強風で電線に飛来物が当たる
・倒木が送電線を損傷する
・落雷で設備が停止する
・短時間の大雨で地盤が緩み倒木が増える
といった要因が重なります。台風ほど長く続かなくても、突然停電して復旧まで時間がかかるケースがあります。


■② 停電で本当に困るのは「暗さ」より「連鎖停止」

停電で困るのは照明だけではありません。
・スマホが充電できず情報が途切れる
・給湯器が止まりお湯が出ない
・IHや電子レンジが使えない
・冷蔵庫が弱り食材が傷む
・集合住宅では断水やトイレ停止が起きることもある
停電は“生活が回らなくなる”現象です。だから対策も、生活を回す順番で考えるのがコツです。


■③ 最優先は「情報」と「連絡」を切らさないこと

停電時に最初に守るのは、情報と連絡です。
・スマホの省電力モードを即ON
・モバイルバッテリーは残量確認
・家族の連絡ルール(SMS優先など)
・災害情報の取得手段を複数にする
停電中はデマも増えます。情報が取れるだけで不安は下がり、判断が軽くなります。


■④ 明かりは“手元と足元”だけで十分

停電の明かりは、部屋全体を照らすより、
・手元(作業)
・足元(転倒防止)
に集中させた方が現実的です。
・懐中電灯は寝室と玄関に固定
・ヘッドライトは両手が空いて便利
・小型ランタンは食事やトイレ導線に
スマホライトは便利ですが、電池を減らしやすいので主役にしない方が安全です。


■⑤ 食事と水は「火を使わない」方向へ寄せる

停電時は、調理より“食べられる”が優先です。
・そのまま食べられる主食(パン、缶詰、レトルト)
・常温で保つ飲料
・カセットコンロは換気と火災防止を徹底
春の嵐は風が強いので、屋外の火気は特に危険です。火を使うなら、室内で換気しながら、周囲の可燃物を片付けてからにします。


■⑥ 防災士として見た「停電で多い失敗」

停電で多い失敗は、停電そのものより“行動ミス”です。
・暗い中で動いて転倒する
・ロウソクを使って火災リスクを上げる
・冷蔵庫を何度も開けて食材を傷める
・スマホを動画やSNSで消耗して肝心の時に切れる
対策はシンプルで、足元照明、火を増やさない、開閉を減らす、スマホを節電する、です。


■⑦ 被災地派遣(LO)で痛感した「停電は心を削る」

被災地派遣の現場で感じたのは、停電が長引くほど、人の心が疲れることです。暗さ、不便さ、情報不足、冷え、トイレ不安が積み重なり、判断が鈍ります。だから、停電対策は“便利のため”ではなく、“心を壊さないため”の備えでもあります。最低限の明かりと充電、温かさがあるだけで、避難生活の負担は大きく変わります。


■⑧ 今日できる最小セット(まずこれだけ)

・モバイルバッテリーを満充電にする
・懐中電灯を寝室と玄関に置く
・ヘッドライトか小型ライトを1つ用意
・水をペットボトル2〜3本だけ追加
・停電時の連絡ルールを家族で1つ決める
この最小セットでも、停電時の混乱は大きく減ります。


■まとめ|春の嵐の停電は「情報・明かり・生活の順番」で備える

春の嵐は強風や落雷で停電が突然起きます。停電は照明だけでなく、通信や給湯、調理など生活が連鎖して止まります。対策は、情報と連絡を切らさない、足元の明かりを確保する、火を増やさない食事に寄せる、スマホを節電する、の順番で整えるのが現実的です。

結論:
停電対策は「充電・足元照明・火を増やさない」から。最小セットで生活は回せます。
防災士として、被災地派遣で停電が人の心を削る現実を見ました。小さな備えが、不安を確実に減らします。

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