【防災士が解説】林野火災警報が初発令 火の使用制限が始まる本当の意味

空気が乾燥し、風が強い日が続く中、山林火災の発生リスクが高まっているとして、横須賀市など神奈川県内の3市2町に「林野火災警報」が初めて発令されました。
この警報は2025年1月1日から新たに運用が始まった制度で、山火事を未然に防ぐための重要な仕組みです。


■① 林野火災警報とは何か

林野火災警報は、山林や原野で火災が発生しやすい条件がそろった場合に、自治体が発表する警報です。
強風注意報が出ており、かつ空気が乾燥して火災の危険性が高いと判断された際に発令されます。

今回、対象となったのは横須賀市、三浦市、葉山町、逗子市、湯河原町の3市2町です。


■② なぜ今、制度が始まったのか

この制度は、2024年2月から4月にかけて岩手県大船渡市で発生した大規模な林野火災を教訓として導入されました。
一度延焼が始まると消火が極めて困難になる山林火災を、発生前の段階で抑えることが目的です。


■③ 警報が出ると何が変わるのか

林野火災警報が発令されると、火の使用に対して明確な制限がかかります。

具体的には、
・山林での火入れやたき火の禁止
・野外での火気使用の自粛
・たばこの吸いがらが完全に消えているかの厳重確認

などが求められます。


■④ 違反した場合のリスク

警報下での火気使用に違反した場合、30万円以下の罰金などが科される可能性があります。
しかし、本当に重いのは罰則よりも、一つの不注意が大規模火災につながる現実です。


■⑤ 山林火災が怖い理由

林野火災は、
・風で一気に延焼する
・消火活動が地形や道路事情に左右される
・住宅地に燃え広がる危険がある

という特徴があります。
特に乾燥と強風が重なる時期は、わずかな火種が命や生活を脅かします。


■⑥ 私たちが今できる行動

林野火災警報は、行政だけの問題ではありません。
一人ひとりの行動が、被害を防ぐ鍵になります。

・野外で火を使わない
・喫煙後の火の始末を徹底する
・火を見かけたらすぐ通報する

これだけでも、リスクは大きく下げられます。


■⑦ やらなくていい思い込み

「少しくらいなら大丈夫」
「今まで問題なかったから平気」

この油断が、山林火災では最も危険です。
警報が出ている時点で、環境はすでに“危険側”に振り切れています。


■⑧ まとめ

林野火災警報は、被害が出てから動くための制度ではありません。
火を出さないための最後のブレーキです。

乾燥と強風が重なる季節こそ、
「火を使わない」「火を残さない」
このシンプルな行動が、多くの命と自然を守ります。

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