【防災士が解説】次の巨大地震に備える|“1週間でできる家庭防災強化”と私の被災地経験から伝えたいこと【防災×巨大地震】

巨大地震は必ずまた来ます。
そして、私がこれまで災害派遣で訪れた被災地では、
「備えていた家庭」と「備えていなかった家庭」の差が
生活の再建スピードに圧倒的な違い を生んでいました。

今回は、次の巨大地震に備えるための
“家庭で最優先すべき対策”をまとめます。


■① 家族全員が“すぐ逃げられる体制”を整える

巨大地震の死者の多くは、
逃げ遅れによる 津波・倒壊・火災 が原因です。

特に重要なのは:

  • 寝る時の服装を避難対応にする
  • 懐中電灯と靴を枕元に置く
  • 家族の部屋を分散しない
  • 高齢者・子どもはすぐ動ける位置に

能登半島地震でも感じましたが、
深夜の避難は どれだけ早く動けるかで生死が決まります


■② 自宅の“倒れない・割れない”環境を作る

現場で多かった怪我は、
建物の倒壊より 家具・ガラスによる負傷 でした。

  • 寝室の家具を減らす
  • 大型家具は必ず固定
  • ガラスには飛散防止フィルム
  • 廊下に物を置かない

避難動線を塞ぐ物がひとつあるだけで、
逃げる時間は3〜5秒簡単に遅れます。


■③ 1週間分の生活を“自宅で続けられる準備”

大地震後は物流が止まり、
3日ではなく“最低1週間”が生存ライン です。

  • 水 1人3L × 7日分
  • レトルト食品・缶詰
  • カセットボンベ
  • 簡易トイレ30回分
  • 予備の薬・常備薬

特にトイレ対策は一家に必ず必要。
被災地では「食べ物よりトイレが先に限界になる」家庭が本当に多いです。


■④ 冬の巨大地震は“低体温症対策”が最重要

能登でも冬の避難生活で多くの方が苦しんだのは、
寒さと暖房の停止です。

  • ダウン
  • 毛布・寝袋
  • アルミシート
  • カイロ(多め)
  • 上履き

体育館の床は氷のように冷たく、
その冷気が体力を奪い続けます。
実際に現場で体感しましたが、暖房が無い夜は体が震えて眠れません。


■⑤ 家族の“連絡手段”を決めておく

大きな地震ではスマホがつながりません。

  • 連絡が取れない時の集合場所
  • 災害用伝言ダイヤルの使い方
  • SNSでの安否確認方法

「つながらない」という前提にしておくことが大切です。


■⑥ 避難するか“在宅避難”するかの判断軸

被災地に派遣された時、
「避難所の方が安全」ではなく
“自宅の方が安全な人もいる” と強く感じました。

在宅避難が向いているのは:

  • 建物の耐震性が高い
  • ライフライン代替手段がある
  • 家族のスペースを確保できる

避難所は命を守る場所ですが、
混雑・寒さ・感染症のリスクもあります。


■⑦ 車中泊避難の“正しいやり方”

車で夜を過ごす場合、最大のリスクは
エコノミー症候群

  • 2〜3時間ごとのストレッチ
  • 座席を倒しすぎない
  • よく換気する
  • 足を組まない

能登でも対策不足で体調を崩す方がいました。
必ず正しい知識で避難してください。


■⑧ 地域で助け合う仕組みを“事前に”話す

地震発生後、
地域の助け合いが生死を左右する場面を何度も見ました。

  • 高齢者を誰が連れて出るか
  • 小さい子の家庭を誰が手伝うか
  • 荷物を誰が持つか

平常時に話しておくことで、
災害時の混乱は大きく減ります。


■まとめ|巨大地震に備える一番の力は“今日の1つの行動”

被災地を経験して強く思うのは、
備えは「完璧」である必要はなく、積み重ねが命を救う ということです。

結論:
巨大地震は必ず来る。だからこそ、今日できるひとつを始めることが、未来の命を守る行動になる。

防災士として、そして被災地で多くの人の姿を見てきた者として、
あなたと家族の備えを強く後押しします。

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