【防災士が解説】段ボール簡易トイレ訓練 いざという時に「作れる・使える」ための備え

災害時、トイレは「知っている」だけでは足りません。
実際に作ったことがあるか、使う流れを体験したことがあるかで、安心感は大きく変わります。

段ボール簡易トイレは、災害時に非常に有効ですが、
訓練なしでは本番で戸惑う防災対策の代表例でもあります。


■① なぜ「訓練」が必要なのか

段ボール簡易トイレは、材料がシンプルな分、

・強度が足りない
・サイズが合わない
・設置や片付けで混乱する

といった失敗が起こりやすいのが現実です。

災害時は暗い・寒い・焦っている状況。
平常時に一度でも作った経験があるかどうかが、使えるか使えないかを分けます。


■② 訓練で用意するもの(最低限)

訓練で準備したい基本セットは以下です。

・段ボール箱(2~3枚)
・ガムテープ
・ビニール袋(45L以上・複数枚)
・凝固剤(なければ新聞紙やペットシーツ)
・手袋(軍手または使い捨て)

実際の災害を想定し、
あえて新品ではない段ボールを使うのも良い訓練になります。


■③ 訓練① 組み立て時間を計ってみる

まずは段ボール簡易トイレを、
制限時間10分を目安に作ってみましょう。

・どこを補強すべきか
・何枚重ねると安定するか
・大人が座っても大丈夫か

実際に体重をかけて確認することが重要です。


■④ 訓練② 便座サイズを体感する

便座部分は、

・横:約20cm
・縦:約30cm

が目安ですが、体格によって感じ方が異なります。

訓練では、
実際に座る動作まで行うことで、

・狭すぎないか
・不安定ではないか

を確認しておきましょう。


■⑤ 訓練③ 使用~処理までを一連で確認

簡易トイレは「作って終わり」ではありません。

訓練では、

1.ビニール袋を2重にセット
2.凝固剤を入れる
3.使用後の袋を縛る
4.保管場所を決める

この流れまでを実際に動作で確認します。

特に「使用後の袋をどこに置くか」は、
避難所・在宅避難ともに重要なポイントです。


■⑥ 訓練④ 家族・グループで役割分担

家族や地域での訓練では、

・組み立て担当
・補強担当
・衛生管理担当

など、役割を分けて行うと実践的です。

「誰がやるか」が決まっているだけで、
本番の混乱は大きく減ります。


■⑦ 訓練で見えてくる改善点

訓練をすると、必ず課題が見えてきます。

・ガムテープが足りない
・段ボールのサイズが合わない
・凝固剤の数が少ない

これらはすべて、
今すぐ改善できる防災の伸びしろです。


■⑧ 段ボール簡易トイレ訓練は「命の訓練」

トイレを我慢すると、
脱水・感染症・体調悪化につながります。

段ボール簡易トイレの訓練は、
単なる工作ではなく、生活を守る訓練です。

・一度作ってみる
・一度座ってみる
・一度処理までやってみる

この経験が、災害時の不安を確実に減らします。

今日、段ボール1箱でできる訓練から、
トイレ防災を一歩進めておきましょう。

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