地震や台風のあと、停電やガス停止が起きると「温かい食事」が一気に遠くなります。
そんなとき頼りになる非常食が、注水だけで食べられるアルファ化米です。
ただ、水で戻すと時間がかかり、冷たい食事になりがち。
そこで今回は、警視庁が紹介した「身近な物で水を温める工夫」を、防災目線で整理します。
■① アルファ化米は“水だけ”で食べられる強い味方
アルファ化米は、火を使えない状況でも主食を確保できるのが最大の利点です。
在宅避難でも避難所でも、「炭水化物を確保できる」ことは体力維持に直結します。
被災地派遣の現場でも、温かい汁物や温めた主食があるだけで、表情が変わる場面を何度も見ました。
食事は栄養だけでなく、心の安定にも効きます。
■② 警視庁の方法は「光を集めて、冷めにくくする」
ポイントは2つです。
・日差しを受けやすくする(光を集める)
・外気で冷めにくくする(保温する)
そのために使うのが、アルミホイルと靴下です。
■③ 用意するものは3つだけ
・ペットボトル(水を入れる)
・アルミホイル
・靴下(保温用)
(あれば)ジッパー付き袋
災害時でも、家にある可能性が高い組み合わせです。
■④ 手順はシンプル
1)ペットボトルに水を入れる
2)ボトルにアルミホイルを巻く
3)その上から靴下をかぶせる
4)ジッパー付き袋に入れる
5)日光が当たる窓際に置く
これだけで、水温を上げられる可能性があります。
■⑤ どれくらい温まると何が変わる?
警視庁の実験では、水が20℃以上上昇し、約37.6℃まで上がったと報告されています。
その結果、アルファ化米が「水だけの場合より約10分早く」食べ頃になったとのこと。
“熱湯”ではなくても、ぬるい食事は冷たい食事より体の負担が軽く、冬場は特に助かります。
■⑥ ここが実用ポイント|「朝に仕込む」と強い
この方法は、夜に急いで温めるというより、
・日中の光を使って
・早めに仕込んでおく
という使い方が現実的です。
在宅避難の初動で「朝のうちに水を温めておく」と、夕方の食事が楽になります。
これは“身体が覚えた段取り”として家族で共有しておくと強いです。
■⑦ 注意点|安全と衛生は外さない
・直射日光で熱くなりすぎる場所では、置き場所に注意
・飲用に使う水は、清潔なボトル・清潔な手で扱う
・温めた水を長時間放置しない(早めに使う)
被災地では「水の衛生」が体調を左右します。
便利技ほど、衛生の基本をセットで覚えておくのが安全です。
■⑧ “小技”より大事なのは「再現性」
防災のコツは、知っているだけで終わらせず、
・一度やってみる
・家族で共有する
・自分の家の窓際でどれくらい温まるか知る
ことです。
LOとして現場に入った際も、強かったのは「特別な道具を持つ人」ではなく、「普段から段取りを回せる人」でした。
この小技も、1回試して“自分の家で再現できる習慣”にしておくと、非常時の迷いが減ります。
■まとめ|温める工夫は「食」と「心」を守る
停電時に、温かい食事を作るのは難しくなります。
だからこそ、日差しを使って水を温め、アルファ化米を少しでも早く・冷たくない状態で食べられる工夫は価値があります。
結論:
災害時に効くのは“装備”だけでなく、“段取りとして身体が覚えた習慣”です。
今日、窓際で一度だけ試してみてください。
その1回が、家族の安心につながります。
出典:警視庁警備部災害対策課 公式X投稿(2026年2月13日)

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