【防災士が解説】水不足の避難所 脱水で何度も目が覚める|少ない水でも“夜を乗り切る”快眠法

避難所で水が足りないと、夜に何度も目が覚めます。

・口がカラカラで起きる
・喉がヒリヒリする
・頭が重い
・足がつる
・動悸がする

これ、気合いで我慢すると悪化します。
脱水は、眠りを壊すだけでなく判断と体力を奪います。

ここでは、水不足の避難所でも「脱水で起きる夜」を減らすための、現実的な対策をまとめます。


■① 脱水で目が覚める理由

脱水が進むと、体は危険信号を出します。

・喉の渇きで起こす
・心拍が上がり落ち着かない
・筋肉がこわばり足がつる
・鼻や喉の粘膜が乾き、息がしにくい

睡眠は「安全で回復できる」ときに成立します。
脱水状態は、体が回復モードに入れない状態です。


■② 被災地で見た「水を控えるほど眠れない」矛盾

被災地派遣の避難所では、よくこうなります。

・水が貴重だから飲まない
・トイレが不安で飲まない
・結果、夜に何度も起きる
・疲れて体調が落ちる
・結局、支援が必要になる

つまり、水を節約しすぎると、体が先に壊れます。

夜の脱水対策は、節約と同じくらい優先順位が高いです。


■③ 今夜の応急策:少ない水で眠るための3点

■1)寝る直前に“一口ずつ”入れる

一気飲みは不要です。
むしろ少量で回数が効きます。

・寝る15分前:一口〜数口
・寝る直前:一口〜数口

これだけで、口の乾きで起きる回数が減ることがあります。

■2)口と喉を“湿らせる”

水が少ない時は、飲むより「湿らせる」が効果的です。

・うがい(少量でOK)
・口をゆすいで吐き出す
・唇にワセリン(乾燥防止)

口腔の乾燥が減ると、睡眠が安定しやすいです。

■3)呼吸を鼻に戻す

口呼吸だと、喉が一気に乾きます。

・鼻から吸って、口からゆっくり吐く
・可能ならマスク(喉の湿度が保てる)

マスクは“乾燥対策”として強いです。


■④ 水が少ない時の「飲み方の正解」

水不足のときほど、飲み方で差が出ます。

・少量を回数
・冷たすぎない水(常温寄り)
・汗をかいているなら塩分を少し(食事が取れていない時ほど)

塩分がゼロだと、飲んだ水が体に残りにくいことがあります。
ただし持病がある人は無理に増やさず、食事で調整が安全です。


■⑤ “トイレ不安”が原因で飲めない場合

水不足の現場で多いのは、実はこれです。

「水はあるけど、夜トイレが怖いから飲めない」

この場合は、水の問題ではなく動線の問題です。

・夜のトイレ動線を昼に確認
・靴をすぐ履ける位置
・足元ライト
・可能ならトイレに近い場所へ相談

飲めるようになるだけで、睡眠は改善しやすいです。


■⑥ 乾燥環境の対策(飲めないなら湿度で勝つ)

避難所は乾燥しやすいです。
湿度を上げると、飲水量が少なくても楽になります。

・濡れタオルを近くに置く
・洗面器やコップに水を置く
・マスクで口周りの湿度を保つ

簡単ですが、効きます。


■⑦ 足がつって起きる人の対策

脱水+冷えが絡むと、足がつりやすいです。

・足首を冷やさない
・寝る前にふくらはぎを軽く揉む
・つったら、息を吐きながらゆっくり伸ばす

つりは焦るほど悪化します。
呼吸を整えると戻りやすいです。


■まとめ:水不足の夜は「飲む」より「湿らせる・鼻呼吸・湿度」で守れる

1)寝る前に一口ずつ入れる
2)口をゆすぐ/唇を保護して乾燥を減らす
3)鼻呼吸+マスクで喉を守る
4)濡れタオルで湿度を作る
5)トイレ不安を先に解決して水分を確保する

水が少ない夜ほど、
“体力温存できる睡眠”は最優先です。

少ない水でも、仕組みで乗り切れます。

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