災害対策を考えるとき、日本だけを見ていると視野が狭くなりがちです。
しかし世界に目を向けると、日本と同じ、あるいはそれ以上に災害と向き合ってきた国があります。
中国とメキシコは、その代表例です。
この記事では、防災士の視点から、中国・メキシコの災害数と特徴を整理し、日本との比較を通じて見えてくる防災の本質を解説します。
■① 中国の災害数の特徴|「規模」と「頻度」が同時に大きい
中国は、世界でも有数の災害多発国です。
・広域洪水
・大規模地震
・土砂災害
・干ばつ
特徴は、一度の災害規模が非常に大きく、被災範囲が広いことです。
同時に、毎年どこかで必ず災害が起きている「常態化」も見逃せません。
■② 中国の防災の前提は「被害は起きるもの」
中国では、防災の前提が明確です。
・被害は避けられない
・重要なのは被害拡大を防ぐこと
・復旧と再発を繰り返す社会構造
このため、完全な被害防止よりも「管理」と「回復」に重きが置かれています。
■③ メキシコの災害数の特徴|「地震が日常にある国」
メキシコは、日本と同じく地震大国です。
・大規模地震が周期的に発生
・太平洋側ではハリケーンや豪雨
・都市部直下型地震のリスク
特に首都圏での地震経験が多く、国民の中に「揺れるのは当たり前」という意識があります。
■④ メキシコの防災文化|訓練と判断が生活に根付く
メキシコでは、地震対応が生活文化に組み込まれています。
・定期的な全国一斉防災訓練
・警報音への即時反応
・揺れたら行動するという共通理解
完璧ではありませんが、「迷わない行動」が被害軽減につながっています。
■⑤ 日本の災害数の特徴|「種類の多さ」が最大の難点
日本の災害の特徴は、種類の多さです。
・地震
・津波
・台風
・豪雨
・土砂災害
・大雪
一年を通してリスクが変わり続けるため、対応が複雑になります。
この複雑さが、判断を遅らせる要因にもなっています。
■⑥ 日本と中国・メキシコの決定的な違い
三国を比べたときの大きな違いは、防災の思想です。
・中国:被害前提で管理と回復を重視
・メキシコ:災害を日常として即応を重視
・日本:被害を起こさない努力を重視
日本は高い水準の対策を持つ一方、「想定外」に弱くなる傾向があります。
■⑦ 防災士から見て日本で多かった失敗
現場で多かったのは、こうした場面です。
・想定を超えた瞬間に止まる
・判断を先送りする
・情報が出そろうまで動かない
これは日本の防災が「完璧主義」に寄りすぎている影響だと感じています。
■⑧ 災害数が多い国に共通する強さ
中国やメキシコに共通しているのは、この姿勢です。
・起きることを前提にする
・早く動く
・完全を求めすぎない
この割り切りが、被害を小さくし、回復を早めています。
■まとめ|災害数から学ぶべき防災の視点
災害が多い国ほど、防災はシンプルで現実的です。
日本も、災害列島として同じ視点を持つ必要があります。
結論:
災害数が多い国ほど、「防ぐ防災」より「動く防災」を重視している。
防災士として現場を見てきた中で、
早く動けた人、割り切って判断できた人ほど、被害が小さく抑えられていました。
日本の防災も、災害多発国の知見を取り入れることで、さらに強くなります。

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