【防災士が解説】災害時にスマホがつながらない時は何を先に試す?安否確認で慌てないための判断基準

災害時にスマホがつながらないと、多くの人はまず何度も電話をかけ直してしまいます。ですが、ここで大切なのは「つながるまでかけること」ではなく、音声通話以外の連絡手段へ早く切り替えることです。東京都防災ホームページでは、災害時は一般的な電話回線がつながりにくくなる一方で、災害用伝言ダイヤル171、災害用伝言板(web171)、携帯電話会社の災害用伝言板、SNS、公衆電話など複数の安否確認手段を知っておくことが重要だと案内しています。NTT東日本も、災害用伝言ダイヤル171について、あらかじめ家族や友人間で伝言を録音する電話番号を決めておくことを勧めると示しています。
https://www.bousai.metro.tokyo.lg.jp/link/1000028/index.html
https://www.ntt-east.co.jp/saigai/voice171s/goriyou.html

つまり、災害時にスマホがつながらない時の対処で大切なのは、「電話がつながらない=何もできない」と考えることではなく、連絡手段の順番を知っておくことです。被災地派遣でも感じたのは、安否確認で差が出るのは通信環境より、「次に何を使うかを決めているか」でした。私は、スマホがつながらない時は、まず通話を粘らない、次に伝言系サービスへ切り替える、最後に家族のルールどおりに動く、この順で考えるのが現実的だと考えます。

■① まず結論として、スマホがつながらない時に最初にやるべきことは何か

結論から言うと、最初にやるべきことは、何度も通話を繰り返さないことです。

災害時は被災地への通信が増えて、一般の電話回線がつながりにくくなることがあります。東京都防災ホームページも、その前提で171やweb171などの安否確認手段を案内しています。つまり、つながらない時に必要なのは「電話を頑張ること」ではなく、「次の手段へ切り替えること」です。
https://www.bousai.metro.tokyo.lg.jp/link/1000028/index.html

元消防職員としても、災害時に一番危ないのは「連絡が取れないこと」だけでなく、「連絡の方法を一つしか持っていないこと」だと感じます。だから私は、通話がダメならすぐ別の方法へ移る方が安全だと考えます。

■② 次に何を使うべきか

次に使いたいのは、災害用伝言ダイヤル171や災害用伝言板(web171)です。

東京都防災ホームページでは、171は被災地への通信が増えてつながりにくくなった場合に提供が開始される声の伝言板、web171はインターネットを利用して安否確認を行う伝言板として案内されています。
https://www.bousai.metro.tokyo.lg.jp/link/1000028/index.html

私は、スマホがつながらない時は「会話しよう」とするより、「伝言を残す」に切り替える方が現実的だと考えます。会話は同時接続が必要ですが、伝言は残せればよいからです。

■③ 171はどう使えばいいのか

171は、安否を短く残して、相手に聞いてもらうための仕組みとして考えると使いやすいです。

NTT東日本は、171をダイヤルして音声ガイダンスに従い、伝言の録音・再生を行うよう案内しています。また、あらかじめ家族や友人間で「どの電話番号をキーにするか」を決めておくことを勧めています。
https://www.ntt-east.co.jp/saigai/voice171s/goriyou.html

私は、171は「災害の時に思い出す」のでは遅いことがあると感じます。だから、家族で「この番号に残す」と決めておく方がかなり強いです。

■④ web171や携帯会社の災害用伝言板はどう考えるべきか

web171や携帯電話会社の災害用伝言板は、文字で安否を残す手段としてかなり有効です。

東京都防災ホームページでは、web171に加え、NTTドコモ、au、ソフトバンク、ワイモバイルなどの災害用伝言板サービスも案内されています。つまり、スマホがつながらない時も、音声通話だけにこだわらず、文字の伝言板を使う方が安否確認しやすいことがあります。
https://www.bousai.metro.tokyo.lg.jp/link/1000028/index.html

私は、「今どこにいる」「無事」「次は○○へ移動する」くらいを短く残す方が現実的だと考えます。長文より、必要な情報を短く残す方が伝わりやすいです。

■⑤ SNSやメッセージアプリは使っていいのか

はい。条件が合えばかなり使えます

東京都防災ブックでは、電話回線がつながりにくくても、SNSを通じた連絡は取りやすい場合があるとされ、家族でグループを作っておくなど日頃から準備しておくと安心だと案内されています。
https://www.bousai.metro.tokyo.lg.jp/content/tb2023/pageindices/index55.html

被災地でも、電話より先にメッセージが届くことはよくありました。私は、SNSやメッセージアプリは「正しい情報だけを短く送る」使い方ならかなり役立つと考えます。

■⑥ 公衆電話はまだ役に立つのか

役に立ちます。災害時は一般的な電話回線より公衆電話の方が比較的つながりやすいと東京都は案内しています。

また、大規模災害時には公衆電話が無料で使える場合があることも示されています。つまり、スマホが使いにくい時でも、公衆電話の場所を知っておくことには意味があります。
https://www.bousai.metro.tokyo.lg.jp/content/tb2023/pageindices/index55.html

私は、防災では「古い手段ほど役に立つ場面がある」と感じます。スマホだけに頼らない方が強いです。

■⑦ 家族で決めておくべきルールは何か

ここはかなり大事です。連絡方法より先に、連絡ルールを決めておくことが必要です。

NTT東日本は、171を使う時の電話番号を家族や友人間で事前に決めておくことを勧めています。つまり、災害時にスマホがつながらない時は、「誰にどう連絡するか」より「どの番号に伝言を残すか」「返事がなくても次に何をするか」を決めておく方が現実的です。
https://www.ntt-east.co.jp/saigai/voice171s/goriyou.html

私は、家族ルールとして
残す電話番号
集合場所
一定時間連絡がなくても次に向かう場所
くらいは決めておく方が安心だと考えます。

■⑧ 迷った時の判断基準

迷ったら、次の順番で考えてください。

「通話を何度も繰り返していないか」
「171やweb171、携帯会社の伝言板へ切り替えられるか」
「SNSやメッセージアプリで短く送れるか」
「家族で決めた番号や行動ルールに戻れているか」

この4つが整理できれば、災害時にスマホがつながらない時の対処としてはかなり現実的です。防災では、「すぐ通話できること」より「連絡手段を切り替えられること」の方が大切です。

■⑨ まとめ

災害時にスマホがつながらない時に大切なのは、通話を粘り続けることではなく、171、web171、携帯会社の災害用伝言板、SNS、公衆電話など複数の手段へ早く切り替え、家族で決めたルールに沿って動くことです。東京都防災ホームページは、一般の電話回線がつながりにくくなる前提で、171、web171、各通信事業者の災害用伝言板、SNS、公衆電話などを安否確認手段として案内しています。NTT東日本も、171の利用にあたって、事前に家族や友人間で伝言を録音する電話番号を決めておくことを勧めています。

私なら、スマホがつながらない時に一番大事なのは「どうにか通話すること」ではなく「次の手段へ迷わず切り替えること」だと伝えます。被災地でも、助かったのは通信環境に恵まれた人だけではなく、連絡の順番を決めていた人たちでした。だからこそ、まずは通話を粘らない、次に伝言へ切り替える、最後に家族ルールどおりに動く。この順番で整えるのがおすすめです。

出典:https://www.bousai.metro.tokyo.lg.jp/link/1000028/index.html(東京都防災ホームページ「災害時の安否確認」)

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