災害への備えというと、水や食料、非常用持ち出し袋を思い浮かべがちですが、もう一つ欠かせないのが「情報の備え」です。
その中心となるのが、私たちが常に持ち歩いているスマートフォンです。
しかし、スマートフォンは電池が切れた瞬間に、ただの文鎮になってしまいます。
災害時に本当に役立つスマホにするためには、「充電の備え」まで含めて考える必要があります。
■① スマホは防災用品であり、情報インフラ
災害時、スマートフォンは次の役割を担います。
・災害情報や避難情報の取得
・家族や知人との安否確認
・自治体や支援情報の確認
テレビやラジオと同様に、スマートフォンも「情報を得るための備え」の一部です。
ただし、バッテリーが切れれば、情報は一切入ってきません。
■② 電源確保の手段は「使う場面」で選ぶ
電力を確保する手段には、さまざまな種類があります。
・ガソリン発電機
・カセットボンベ式発電機
・家庭用蓄電池
・ポータブル電源
・モバイルバッテリー
大容量の機器は便利ですが、災害時に必ず持ち出せるとは限りません。
そのため、常に携帯できる電源として、モバイルバッテリーの重要性は非常に高いと言えます。
■③ モバイルバッテリーは「重さ×容量」で考える
モバイルバッテリーを選ぶ際、容量(mAh)だけを見ていませんか?
実は、同じ容量でも、
・大きさ
・重さ
・寿命
が異なる製品があります。
一般的に、
・軽量タイプ:持ち運びやすいが寿命は短め
・大型タイプ:重いが寿命が長い
という傾向があります。
「非常用持ち出し袋に入れるのか」「普段から持ち歩くのか」
使う場面を想定して選ぶことが大切です。
■④ バッテリーの種類は見た目では分からない
現在主流なのはリチウムイオン電池ですが、ほかにも、
・準固体電池
・ナトリウムイオン電池
など、特性の異なる電池が登場しています。
見た目では違いが分からないため、安全基準を満たしているかが重要な判断基準になります。
■⑤ PSEマークは「最低限の安全ライン」
モバイルバッテリーは、2019年2月からPSEマークの表示が義務化されています。
PSEマークは、
・安全基準を満たしている
・法令に適合している
ことを示す重要な目印です。
災害用として購入する場合は、必ずPSEマークの有無を確認してください。
■⑥ 発火リスクへの備えも防災の一部
リチウムイオン電池は便利な反面、
・強い衝撃
・高温環境
にさらされると、発火する可能性があります。
対策として、
・火に強い耐熱ポーチに入れて持ち運ぶ
ことで、万が一の際の被害を抑えることができます。
「持つ」だけでなく「持ち方」も重要です。
■⑦ 廃棄方法を間違えると火災につながる
使い終わったモバイルバッテリーの廃棄にも注意が必要です。
一般ごみとして捨てることは禁止されており、全国で火災事故が発生しています。
・市町村の回収ルールに従う
・家電量販店の回収ボックスを利用する
処分方法は地域によって異なるため、事前に確認しておきましょう。
■⑧ まとめ|スマホは「電源込み」で防災用品
スマートフォンは、災害時の命綱とも言える存在です。
しかし、電源がなければ、その役割は果たせません。
・持ち運べる電源を用意する
・重さと容量のバランスを考える
・安全基準を満たした製品を選ぶ
「スマホ+充電手段」まで含めて備えることが、
情報に取り残されないための、現実的な防災対策です。
今一度、ご自身の備えを確認してみてください。

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