災害時の備蓄で「一番大事なものは何か」と聞かれたら、被災地を経験してきた立場から迷わず「水」と答えます。食料があっても、水がなければ生活は一気に立ち行かなくなる。それが現場で何度も見てきた現実です。
■① 水は飲み水だけでは足りない
備蓄水というと「飲料水」を想像しがちですが、被災地では飲む以外にも大量の水が必要になります。歯磨き、手洗い、簡単な洗い物、体を拭くなど、生活のあらゆる場面で水は使われていました。
■② 被災地で実感した断水の長期化
災害直後はすぐ復旧すると思われがちですが、被災地では断水が1週間以上続くケースも珍しくありませんでした。水が足りなくなり、精神的に追い込まれていく家庭も多く見てきました。
■③ 目安量は「1人1日3リットル」
一般的に推奨されるのは、1人1日3リットルです。これは飲料+最低限の生活用水を想定した量です。被災地では、この目安を下回ると、すぐに不自由が出ていました。
■④ ペットボトル備蓄の現実的な考え方
大型タンクよりも、500mlや2Lのペットボトルは扱いやすく、分け合いやすいという利点があります。被災地では、小分けの水の方が実際には使いやすい場面が多くありました。
■⑤ 保存期限と保管場所に注意する
備蓄水は長期保存できるものが多いですが、保管場所によっては劣化します。被災地では、高温の場所に置いていた水が使えなくなっていたケースもありました。
■⑥ 飲める水がある安心感は大きい
被災地では、水が十分に確保できている家庭ほど、表情に余裕がありました。水は体だけでなく、心の安定にも大きく影響します。
■⑦ 水の備蓄は防災の土台になる
水の備蓄は、すべての防災対策の土台です。被災地経験から言えるのは、十分な水を備えておくことが、生活・健康・判断力を守り、災害後を乗り切るための最も基本で重要な防災対策だということです。

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