【防災士が解説】災害時に機能する避難所備蓄配置の最適解|学校・公民館タイプ別の考え方

避難所備蓄は「何を持っているか」以上に、「どこに、どう配置しているか」で使えるかどうかが決まります。現場では、備蓄があるのに出せない、探せない、運べないという状況を何度も目にしてきました。配置は備蓄の一部です。


■① 備蓄配置が機能しない避難所の共通点

倉庫が一か所に集中しすぎていると、停電や人手不足で搬出が止まります。鍵の管理が不明確な場合も、初動で混乱が起きやすくなります。


■② 学校避難所における配置の基本原則

体育館・教室・倉庫が分散している学校では、「用途別分散配置」が有効です。トイレ用品、食料、医療品は使用場所の近くに置くことで動線が短くなります。


■③ 公民館・集会所タイプの配置ポイント

小規模施設では一括保管になりがちですが、棚やケースでゾーニングするだけでも混乱は大きく減ります。色分けや表示も重要です。


■④ 初動72時間を支える「即出し備蓄」

すべての備蓄を一度に使うわけではありません。発災直後に必ず使う物資は、最も取り出しやすい位置にまとめておく必要があります。


■⑤ 倉庫内レイアウトで差が出る実用性

床置きの山積みは、実際には非常に使いづらい配置です。腰より高い位置に配置する、通路幅を確保するだけでも作業効率は大きく変わります。


■⑥ 備蓄配置と人員動線の関係

人が集まる場所と物資の出入口が重なると混雑が発生します。配布・保管・補充の動線を分ける意識が重要です。


■⑦ 現場で見た「配置ミス」による混乱

備蓄は十分でも、重い物が奥にあり取り出せず、結果として配布が遅れる事例が多くありました。配置は机上でなく現場目線で決める必要があります。


■⑧ 今後求められる柔軟な備蓄配置

避難所の使い方は災害ごとに変わります。固定配置にこだわらず、移動・再配置しやすい仕組みを取り入れることが重要です。


■まとめ|備蓄配置は「使う前提」で考える

備蓄は置いた瞬間に価値が決まるわけではありません。実際に使われて初めて意味を持ちます。

結論:
避難所備蓄は「量」よりも「配置設計」が機能性を左右します。
防災士として多くの避難所を見てきた経験から言えるのは、配置が整理されている避難所ほど、避難者の不安と混乱が少ないという事実です。

現場では、どこに何があるのかを正確に把握していなければ意味がありません。必ず確認しましょう。

コメント

タイトルとURLをコピーしました