災害が起きてから「どんな音楽を聴こう」と考える余裕はありません。被災地では、事前に用意していた音楽が、そのまま心の支えになっていました。この記事では、被災地経験を踏まえ、災害時に役立つ音楽リストをどう準備すればいいのかを整理します。
■① 曲数は「少なめ」が正解
多すぎる選択肢は、災害時には負担になります。被災地で実際に使われていたのは、5〜20曲程度の小さなリストでした。「これを流せばいい」と迷わないことが、最大の価値になります。
■② まずは歌詞のない音楽を中心に
災害時は、言葉が強く刺さりやすくなります。被災地では、ピアノ、弦楽器、環境音など、歌詞のない音楽が最も長く使われていました。意味を考えなくていい音が、心を休ませます。
■③ 「知っている音」を必ず入れる
安心感につながるのは、新しさよりも慣れです。被災地では、普段から聴き慣れている音楽が、心を落ち着かせていました。特別な曲でなく、日常の延長にある音を選ぶことが重要です。
■④ 刺激の少ないテンポを基準にする
速すぎるテンポや急な展開がある曲は、緊張を高めることがあります。被災地で受け入れられていたのは、一定のリズムで流れる音楽でした。眠る前にも使えるか、を基準にすると失敗しにくくなります。
■⑤ 時間帯別に分けておくと使いやすい
一つのリストにまとめるより、「夜用」「落ち着きたいとき用」など、用途を分けると使いやすくなります。被災地では、夜用の短いリストが特に重宝されていました。
■⑥ トラウマと結びつきにくい音を選ぶ
災害時や強い思い出と結びついている曲は、後に聴けなくなることがあります。被災地では、新たに「安心できる音」を作っておくことが、長期的に役立っていました。
■⑦ オフライン再生を必ず確認する
どんなに良いリストでも、再生できなければ意味がありません。被災地では、機内モードにして再生確認をしていた人ほど困りませんでした。準備の最後は、必ず実際に試すことです。
■⑧ 音楽リストは「心の非常持ち出し袋」
水やライトと同じように、心を守る備えも持ち出せる形にしておくことが大切です。音楽リストは、軽くて、場所を取らず、長く使えます。被災地で感じたのは、「数曲の音が、夜を越える力になる」という現実でした。

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