阪神大震災を契機に、災害時にペットと共に避難する「同行避難」の必要性が認識されました。しかし、東日本大震災では犬だけで少なくとも3000頭以上が犠牲になるなど、避難所に入れなかったペットの被害が続いています。
■ペットの安全を守る新製品開発
- コンテナ型避難施設:ベアリング大手NTNと日本獣医生命科学大学が開発。太陽光パネル・蓄電池を搭載し、停電時も使用可能。災害救助犬の治療施設としても活用可能。
- 段ボール製避難用ケージ:短時間で組み立て可能、強化段ボールで汚れや飛び出しを防止。複数個の積み重ねも可能。
- ペット用防災セット:折り畳みトイレ、リード、迷子札をセット化(アイリスオーヤマ、税込約4400円)。最低限の避難用グッズとして常備が推奨される。
■国内の現状と課題
- 日本国内で犬・猫の飼育数は1500万頭以上。災害時の安全確保が大きな課題。
- 東日本大震災では、避難時に飼い主と離ればなれになったペットも多数。
- 環境省は2013年に同行避難を基本とした指針を策定。国の防災基本計画でも、同行避難者を適切に受け入れるよう明記。
■避難行動と意識
- 能登半島地震(2024年)では、避難所がペット受け入れを断るケースもあった。
- ユニ・チャームの調査(2025年8月)では、半数超が「災害備えが不十分」と回答。
- 避難先として「在宅避難」が57.8%、「避難所同行」は10.2%にとどまる。
- ペット非飼育者への理解啓発も重要課題。
■まとめ
災害時にペットを守るには、飼い主の備えだけでなく、自治体・企業の支援や避難所の対応も不可欠です。段ボールケージやペット用防災セットの活用、指針に基づく同行避難計画の整備など、日頃からの準備が安全な避難につながります。

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