【防災士が解説】災害関連死を防ぐ!避難所の医療・衛生備蓄の整備ポイント

災害で命を落とす原因は、建物倒壊や津波だけではありません。発災後、避難生活の中で体調を崩し亡くなる「災害関連死」は、毎回大きな課題として残ります。避難所における医療・衛生備蓄は、まさに命を左右する分野です。


■① 災害関連死が起きる主な原因

災害関連死の多くは、脱水、感染症、持病の悪化、エコノミークラス症候群、低体温などが重なって発生します。これらは初動の医療・衛生対応で防げるケースが少なくありません。


■② 避難所に必要な医療備蓄の基本

医療備蓄で重要なのは「専門性より即応性」です。救急セット、解熱鎮痛薬、常用薬の代替、血圧計、体温計など、誰でも使える医療資材を優先的に整備する必要があります。


■③ 衛生環境の悪化が命に直結する理由

トイレ不足、手洗い不可、清掃資材不足は、感染症の温床になります。特に高齢者や基礎疾患を持つ人にとって、衛生環境の悪化は致命的です。医療と衛生は切り離せません。


■④ 見落とされがちな「初動72時間」の医療需要

発災直後は医療機関が機能しないことも多く、避難所が事実上の応急医療拠点になります。消毒液、手袋、マスク、簡易ベッド、保温資材は初動で最も消費されます。


■⑤ 高齢者・持病がある人への配慮

避難所では「元気そうに見える人」より、「声を上げにくい人」が危険です。血圧測定、服薬確認、体調チェックに使える資材と体制を、備蓄段階から想定しておくことが重要です。


■⑥ 現場で多かった医療・衛生備蓄の失敗

現場では「医療品はあるが鍵が開かない」「どこにあるかわからない」といった事例がありました。備蓄は量よりも、配置・管理・誰が使うかの明確化が生死を分けます。


■⑦ 医療・衛生備蓄を機能させる運用の工夫

備蓄品は用途別にセット化し、誰でも判断できる表示を行うことが有効です。また、避難所運営訓練で実際に使うことで、初めて課題が見えてきます。


■⑧ 災害関連死を防ぐために今できること

医療・衛生備蓄は「足りないから買う」ではなく、「何が起きるかを想像して備える」ことが出発点です。避難所開設を前提に、実際の人の動きと健康リスクを想定する必要があります。


■まとめ|医療・衛生備蓄は“命のインフラ”

災害関連死は、避けられる死です。避難所の医療・衛生備蓄は、見えにくいですが最も重要な命綱です。

結論:
避難所の医療・衛生備蓄は、量より「初動で使える設計」が災害関連死を防ぎます。
防災士として現場を見てきた経験から言えるのは、医療・衛生が整った避難所ほど、混乱が少なく、人の表情が違うという事実です。

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