水害や地震で家が被害を受けた時、
「罹災証明書はいつ申請すればいいのか」
「片付ける前に何を撮ればいいのか」
「保険会社への連絡とどちらが先なのか」
と迷う人は少なくありません。
結論から言えば、罹災証明書で最も大切なのは、“とりあえず申請すること”ではなく、“片付ける前に被害写真を残し、自治体へ早めに相談し、申請につなげること”です。
内閣府の住家被害認定業務の手引きは、罹災証明書を市町村が住家の被害の程度を調査し、被災者に交付する証明書と位置づけています。内閣府が公開している「災害に係る住家の被害認定」関係資料でも、住家被害認定調査では外観や浸水深などの写真撮影に係る留意事項が整理されています。国土交通省の被災した住まいに関する案内でも、片付けや修理の前に被害状況の写真を撮ることが重要だと示されています。 (bousai.go.jp) (bousai.go.jp)
元消防職員として率直に言えば、被災後に一番多い後悔は、
「先に片付けてしまって、元の被害状況が分からなくなった」
というものです。
東日本大震災当時に東京で被災し、その後の被災地派遣やLO対応でも強く感じたのは、被害直後は生活を立て直したい気持ちが強く、記録より片付けを優先しやすいということです。でも、罹災証明書や保険、支援制度では、最初の状態をどう残したかがかなり大切になります。だから、被災直後は「掃除する前に撮る」をまず意識した方が現実的です。
■① まず押さえたいのは「罹災証明書は何のために必要か」
罹災証明書は、
住家の被害の程度を公的に証明する書類
です。
内閣府の手引きでは、罹災証明書は被災者支援の基礎となる重要な書類であり、市町村長が被害の程度を調査して交付するとされています。
つまり、罹災証明書は
・被災者支援制度
・住宅再建支援
・各種減免や支援措置
などにつながる入口になることがあります。
防災士として言えば、罹災証明書は
後で必要になったら取る紙
ではなく、
生活再建の土台になる紙
として考えた方が現実的です。
■② 最初にやるべきは「片付け」ではなく「写真撮影」
ここがかなり重要です。
国土交通省は、被災した住まいの対応で、片付けや修理の前に被害状況の写真を撮ることを案内しています。
また、内閣府の住家被害認定業務の資料でも、被害認定調査における写真撮影の留意事項が整理されています。 (mlit.go.jp) (bousai.go.jp)
つまり、家の中を動かす前に、
まず写真
を撮る方が現実的です。
元消防職員として率直に言えば、被災後は
早く片付けたい
気持ちが強くなります。
でも、先に写真を撮っておかないと、後から「どこまで浸かったのか」「どの部分が壊れていたのか」を説明しにくくなります。
■③ 写真は「全体」と「個別」を両方撮る方がいい
写真を撮る時は、
寄りだけ
でも
引きだけ
でも足りません。
実務的には、
・家の外観全体
・部屋全体
・被害が分かる箇所のアップ
の両方を撮る方が整理しやすいです。
たとえば、
・外壁や基礎の状態
・浸水した部屋全体
・床や壁の水位跡
・壊れた設備や建具
などです。
防災士として言えば、写真で大切なのは
枚数の多さ
より
被害の全体像と個別箇所がつながること
です。
元消防職員としても、後で説明しやすいのは「全景→被害箇所」の流れがある写真です。
■④ 浸水被害では「水位が分かる写真」を必ず残す
水害で特に大事なのは、
どこまで水が来たか
が分かる写真です。
たとえば、
・壁の水跡
・家具に残った泥の線
・メジャーや物差しをあてた写真
・床から何センチか分かる写真
があると整理しやすいです。
内閣府の住家被害認定業務では、浸水深の把握が調査の重要要素になります。だから、浸水なら
高さ
が見える記録を残す方が現実的です。 (bousai.go.jp)
防災士として率直に言えば、水害写真で一番大切なのは
ぬれた様子
より
どの高さまで来たか
です。
■⑤ 申請先は原則として「市区町村」
罹災証明書は、原則として
被災した住家のある市区町村
に申請します。
内閣府の手引きでも、市町村が住家の被害程度を調査し、被災者へ罹災証明書を交付すると整理されています。
そのため、
・市役所
・町村役場
・区役所
の防災、税、住民支援などの窓口案内を確認するのが基本です。 (bousai.go.jp)
防災士として言えば、まずは
自治体の公式案内
を確認するのが一番確実です。
災害ごとに窓口の作り方が少し違うことがあるため、自治体ホームページや広報を先に見た方が現実的です。
■⑥ 保険会社への連絡も早めだが、「写真を先に」が分かりやすい
被災後は、
・罹災証明書
・保険会社
のどちらを先にすべきか迷いやすいです。
実務的には、
写真を先に撮る
↓
保険会社へ連絡する
↓
自治体へ罹災証明書の申請を確認する
という流れがかなり分かりやすいです。
防災士として率直に言えば、最初に共通して役立つのは
被害写真
です。
元消防職員としても、写真があれば保険相談でも自治体申請でも整理しやすくなります。
■⑦ 被災地経験から見ても「メモ」があると後でかなり助かる
写真に加えて、
メモ
もかなり役立ちます。
たとえば、
・被災日時
・どの部屋がどう被害を受けたか
・浸水した深さ
・片付けを始めた日
・修理業者へ相談した日
などを簡単に残しておくと、後で整理しやすいです。
元消防職員として率直に言えば、被災後は
記憶がかなり混ざりやすい
です。
被災地でも、日がたつほど順番が曖昧になりやすかったので、短いメモでも残しておく方が現実的です。
■⑧ まとめ
罹災証明書で最も大切なのは、“とりあえず申請すること”ではなく、“片付ける前に被害写真を残し、自治体へ早めに相談し、申請につなげること”です。
内閣府の住家被害認定業務の手引きは、罹災証明書を市町村が住家の被害の程度を調査し、被災者に交付する証明書と位置づけています。内閣府が公開している「災害に係る住家の被害認定」関係資料でも、住家被害認定調査では外観や浸水深などの写真撮影に係る留意事項が整理されています。国土交通省の被災した住まいに関する案内でも、片付けや修理の前に被害状況の写真を撮ることが重要だと示されています。 (bousai.go.jp) (mlit.go.jp)
元消防職員として強く言えるのは、罹災証明書で一番大切なのは
申請を急ぐこと
ではなく、
元の被害状況を消す前に残すこと
だということです。
迷ったら、
・まず写真
・次に自治体確認
・その後に申請
この順番で進めるのが一番現実的です。

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