大雪時の学校対応で最も悩ましいのが、臨時休校や短縮授業の判断です。被災地では「判断が遅れた」「判断理由が曖昧だった」ことで混乱や事故につながった例を多く見てきました。判断基準を事前に整理しておくことが、安全確保の要になります。
■① 臨時休校・短縮授業は「危険回避の手段」
休校や短縮は特別な対応ではなく、危険を避けるための選択肢の一つです。被災地では「授業を守ろう」とした結果、登下校中の事故が発生した事例がありました。
■② 判断は「登下校の安全」を最優先にする
校舎内が安全でも、通学路が危険であれば休校や短縮を検討すべきです。積雪量、凍結、交通状況は校内より校外の方が影響を受けやすいポイントです。
■③ 天候予測を基準に含める
現在の天候だけでなく、数時間後の予測を含めて判断することが重要です。被災地では「朝は大丈夫だった」ために通常登校とし、下校時間に吹雪となったケースがありました。
■④ 短縮授業は万能ではない
短縮すれば安全というわけではありません。短縮によって下校時間が中途半端になり、かえって危険が高まる場合もあります。時間帯の安全性を必ず確認する必要があります。
■⑤ 学年・地域差を考慮する
低学年ほど移動リスクが高く、積雪地域と非積雪地域でも判断は変わります。被災地では「全学年一律判断」が裏目に出た例がありました。
■⑥ 保護者対応を見据えた判断
急な休校や短縮は、保護者の就労や送迎に影響します。安全を最優先にしつつ、連絡のタイミングと内容を丁寧に設計することが信頼につながります。
■⑦ 判断基準を事前に共有しておく
基準が曖昧だと、毎回判断がブレます。被災地で対応が安定していた学校は、あらかじめ判断基準を共有していました。
■⑧ 「迷ったら休校」も正しい判断
安全と教育活動を天秤にかけたとき、迷う状況はすでにリスクが高い状態です。迷った時点で安全側に倒す判断が事故を防ぎます。
■まとめ|判断基準が学校を守る
臨時休校・短縮授業は、学校の責任回避ではなく、子どもを守るための判断です。
結論:
大雪時の判断は「やり過ぎ」より「遅すぎ」が危険になる。
防災士として現場を見てきた経験から、明確な判断基準を持つ学校ほど、保護者の理解と信頼も得られていました。

コメント