阪神・淡路大震災から30年、東日本大震災から14年。多くの災害を経て、防災の考え方は「非常時の対応」から「被害を最小限に抑える減災」へと進化してきました。神戸で配布されている「減災グッズチェックリスト」は、その集大成とも言える実践的な備えを示しています。
■① なぜ今「減災」が重要なのか
今後30年以内に大規模地震が発生する確率は高く、いつ起きてもおかしくない状況です。災害を完全に防ぐことはできませんが、事前の備えで被害を減らすことはできます。それが「減災」の考え方です。
■② 被災者の経験から作られたチェックリスト
このリストは、実際に被災した人の声や、職員・ボランティアの経験をもとに作られています。机上の理論ではなく、「本当に困ったこと」「あって助かったもの」が反映されています。
■③ 備えのステップ① いつも持ち歩く「0次の備え」
防災は特別なことから始める必要はありません。外出時に常に携帯できるものが「0次の備え」です。
飲み物や小さな携帯食、ハンカチ、モバイルバッテリーなど、日常品がそのまま命をつなぐ道具になります。
■④ 備えのステップ② 避難時に使う「1次の備え」
非常持ち出しリュックは、避難所へ移動するための最低限の装備です。
重要なのは「一人ひとつ用意すること」と、「誰かの助けがなくても1日過ごせる内容」にすることです。
■⑤ 人によって違う「必要な備え」
防災は一律ではありません。
持病のある人、乳幼児がいる家庭、高齢者、ペットがいる家庭など、それぞれ必要なものは異なります。自分や家族の状況に合わせて中身を調整することが減災につながります。
■⑥ 備えのステップ③ 自宅で耐える「2次の備え」
自宅が無事であれば、避難所に行かず在宅避難を選ぶこともできます。そのためには、水・トイレ・食料を中心に、3〜7日間しのげる備蓄が不可欠です。
■⑦ アウトドア用品は立派な防災用品
カセットコンロ、寝袋、シートなどのアウトドア用品は、災害時にも非常に役立ちます。すでに持っている人は、すぐ使える状態に整えておくことが重要です。
■⑧ 「空振りはない」という防災の考え方
災害に備えて何も起きなかったとしても、それは無駄ではありません。備えはすべて「災害対応力を高める素振り」です。やっておいて損になる防災はありません。
■⑨ 今日できる最小の一歩
まずは、今持っている物を見直し、「0次・1次・2次」のどこが足りていないかを確認してください。
完璧を目指さず、できるところから少しずつ整えることが、命を守る減災につながります。

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