【防災士が解説】要配慮者支援の現実|「助けたい気持ち」だけでは命は守れない

災害時、最も被害を受けやすいのが要配慮者です。
高齢者、障がいのある方、乳幼児、外国人、持病のある方。

「誰かが助けてくれるだろう」
その前提が、最も危険です。


■① 要配慮者とは誰のことか

要配慮者は特別な人ではありません。

・一人暮らしの高齢者
・足腰が弱い人
・言葉が通じにくい人
・薬や医療機器が必要な人

地域に必ず存在する“身近な人”です。


■② なぜ支援がうまくいかないのか

多くの地域で、同じ壁にぶつかります。

・誰が要配慮者か把握できていない
・個人情報が理由で踏み込めない
・支援する側が無理をしてしまう

結果として、
誰も動けなくなります。


■③ 災害時に絶対にやってはいけないこと

善意が、命を危険にさらすことがあります。

・無理な抱え上げ
・一人での搬送
・状況確認なしの避難

助ける側が倒れれば、共倒れです。


■④ 現実的な要配慮者支援の考え方

支援は「全部やらない」が正解です。

・早めの避難判断
・声かけによる意思確認
・情報提供と判断補助

できる範囲で、
確実に行うことが重要です。


■⑤ 平常時に決めておくべきこと

災害時に決めるのは遅すぎます。

・誰が声をかけるか
・どこへ避難するか
・支援できない場合の代替策

決まっていることが、命を守ります。


■⑥ 名簿より大切なもの

名簿はあっても、
実際に機能しないことが多いです。

重要なのは、
・顔を知っている
・生活状況を知っている
・普段から声をかけている

この関係性です。


■⑦ 自治会・地域の役割

要配慮者支援は、
個人では限界があります。

・自治会で情報を共有
・自主防災で役割を分担
・行政支援につなぐ

「抱え込まない仕組み」が必要です。


■⑧ 今日からできる一歩

まずは、これだけで十分です。

・気になる人に挨拶する
・困ったら声をかけてもいいと伝える
・一人で支援しないと決める

それだけで、
支援の第一歩になります。


■まとめ|支援は準備がすべて

要配慮者支援は、
災害時に突然始めるものではありません。

結論:
支援は、平常時の関係づくりで9割決まる。

元消防職員・防災士として現場を見てきました。
助かった要配慮者の多くは、
「普段から顔を知っている人」に声をかけられていました。
逆に、関係がなかった地域ほど支援が遅れました。

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