豪雨災害の避難所で多いのが、身体の問題より先に来る「気疲れ」です。
・周囲の視線が気になる
・迷惑をかけないように我慢する
・物音ひとつ立てられない
・眠れないのに横になり続ける
この“気を張り続ける状態”は、睡眠を浅くし、体調を崩す引き金になります。
ここでは「周囲の目が気になって眠れない」を現実的に改善するコツを、避難所の実態に合わせてまとめます。
■① なぜ豪雨避難は「視線ストレス」が強いのか
豪雨避難は、地震と違い「じわじわ長引く」ことが多いです。
・服が濡れる/泥で汚れる
・におい(湿気・泥・汗)が出やすい
・避難者の入れ替わりが続く
・片付かない不快感が積み重なる
こうした環境で、人は無意識に「周囲の評価」を気にします。
その結果、眠りに必要な“脱力”ができなくなります。
■② 被災地で感じた「遠慮が体調を壊す」現実
被災地派遣の避難所で印象的だったのは、
一番つらそうな人ほど「大丈夫です」と言って我慢していたことです。
・眠れない
・落ち着かない
・人の目が気になる
それを言えないまま、数日後に体調を崩してしまう。
避難所では、遠慮が美徳になりやすい反面、健康を削ります。
“遠慮しない工夫”は、わがままではなく生存戦略です。
■③ まず効くのは「視線を減らす配置」と「境界」
眠れない原因が“視線”なら、対策は「視線の量を減らす」ことです。
▪ 場所の選び方(可能なら)
・壁際/端
・柱の近く
・照明から少し離れた場所
・動線(通路)を避ける
入口・トイレ・配布場所の近くは、視線と音が増えます。
▪ 境界を作る(小さくても効く)
・タオルを頭側に掛ける
・リュックや袋を“目隠し”として置く
・上着を一枚、胸元に掛ける(視線カット+安心感)
「見られている感」を下げるだけで、眠りに入りやすくなります。
■④ “気を遣いすぎる人”ほど必要なマイルール
周囲の目が気になる人は、脳内でずっと自分を監視しています。
そこで、判断を軽くする“固定ルール”を作ります。
・夜は会釈だけで会話しない
・スマホはサイレント固定
・荷物はこの範囲だけ(散らかさない)
・必要ならスタッフに一言言ってから動く
ルールがあると「どう見られるか」を考える時間が減り、気持ちが落ち着きます。
■⑤ 眠れない夜の「心の処理」:視線は“気のせい”ではない
大事な前提は、視線ストレスは“甘え”ではありません。
避難所は他人と距離が近く、プライバシーが薄い場所です。
そこで有効なのが、頭の中でこう整理することです。
・今は平時ではない
・みんな余裕がない(自分だけじゃない)
・完璧に振る舞う必要はない
・体調を守ることが最優先
この“許可”が出ると、緊張が落ちます。
■⑥ 具体的な快眠テク:視線ストレスを落とす3点セット
▪ ① 目の情報を遮断
・アイマスク(なければタオル)
光を減らすと、周囲の存在感も薄れます。
▪ ② 耳の情報を減らす
・耳栓(なければティッシュ)
視線が気になる人は、音にも敏感になりがちです。
▪ ③ 呼吸で“監視モード”を解除
鼻から4秒吸う → 口から8秒吐く
これを2〜3分。吐く時間を長くして緊張を落とします。
■⑦ 「寝ようとしない」も立派な対処
避難所では、眠れないのに横になり続けるほど苦しくなります。
そこで目標を変えます。
・眠れなくても“横になって体力温存”
・目を閉じて“脳を休める”
・一度座って水を一口 → 再チャレンジ
目的は「完璧な睡眠」ではなく、回復の継続です。
■まとめ:視線ストレスは“環境+心”で下げられる
1)端・壁際・柱近くで視線を減らす
2)タオル・荷物で小さな境界を作る
3)マイルールで判断を軽くする
4)アイマスク+耳栓+長く吐く呼吸で緊張を落とす
5)眠れなくても体力温存に切り替える
豪雨避難は長引きやすいからこそ、
「周囲の目に耐える」ではなく「気疲れを減らす仕組み」で乗り切るのが正解です。

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