地震後の道路では、陥没だけでなく“マンホールの浮き上がり”が同時に発生します。
私は東日本大震災・熊本地震の現場で、陥没とセットで発生する被害を何度も見てきました。
この2つが重なると、道路は極めて危険な状態になります。
■① マンホールが“地面より高くなる”現象
地震で土砂が液状化すると、軽いマンホール蓋だけが浮き上がる。
数センチの段差でも転倒事故や車の破損につながる。
■② 陥没と浮き上がりがセットで起きる理由
地震で地盤が沈む部分と、逆に浮く部分ができるため、
道路が“波打つ”ような状態になり、予測不能の危険が増える。
■③ 夜間はさらに発見が困難
マンホールの金属は光を反射しにくく、暗い場所では完全に同化する。
夜の避難中に足の小指を強打した例も現場で多数あった。
■④ 車は段差でサスペンションが破損することも
浮き上がったマンホールをまたぐと、
タイヤ・ホイール・サスペンションが一度に損傷する危険性がある。
■⑤ 水道・下水の機能も止まりやすい
マンホールが浮き上がるということは、下水管が破損している可能性が高い。
断水や排水トラブルが同時に起き、生活への影響が大きくなる。
■⑥ 陥没との“見分け方”
・浮き上がり → 周囲より“盛り上がる”
・陥没 → 周囲より“沈む”
対処が正反対なので、気付かないと事故につながる。
■⑦ 歩行者は“横断前に必ず一度停まる”
避難時は焦りで足元を見なくなるため、
横断前に必ず「止まって足元確認」を癖にするだけで危険は大幅に減る。
■⑧ ライトは“足元を斜めから”照らす
真下に当てると影が消え、段差が見えなくなる。
地震現場では“斜光照射”が基本。
■まとめ|陥没+浮き上がりは“複合災害”
地震後の道路は、沈むだけでなく盛り上がる。
普段の道路とはまったく別物だと考えるべきです。
結論:
陥没を疑いながら、同時にマンホールの浮き上がりも警戒する──これが被災地で学んだ最重要ポイントです。

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